取付ブログ
ホンダN-WGN スピーカーの音質アップ
2023-10-22
今日ご紹介する1台は、本日の福岡店の完成車から、ホンダのNワゴンです。
パナソニックのストラーダが装着された状態で入庫となって、
ベーシックパッケージの取り付けと、ベーシック防振の施工の、Wパッケージの作業を行いました。
ベーシックと言うと簡単そうに聞こえますが、実はナビオーディオを一度取り外して、
裏から音信号を取り出して、高性能ケーブルで低ロスでピュアコンまで送っているので、
かなり手間がかかっています。
その分音の透明感は高くなるので、ここの作業は重要です!
ドアの作業では内張と防水シートを一度取り外して、
何も貼ってない外板裏に防振マットと防振メタルを貼り合わせます。
貼り位置と貼る材料の質の選び方が絶妙で、
実際には共振点の違う材質の4種類の組み合わせですが、写真の部分では3種類写っていて、
スピーカー裏の質はまた別な物を使っていて、合わせて4種類になります。
グローブボックス下には比重の高いMDF板を敷いて、その上に4ピース構成の標準仕様にプラスして、
オプションのSSFを加えて6ピース構成にしてあります。
ツイーターはダッシュ上にピュアディオブランドのATX-25ツイーターを取り付けて、
ドアの16センチのフルレンジスピーカーが、2WAYの中級グレードぐらいのスピーカーに変身します。
この型式のNワゴンはドアスピーカーが下の方に付いているので、
ドアスピーカーからの中高音が不足気味で、ピュアコンとストラーダの3トーンで音調整を行って、
フラットになる様に合わせました。
低音が出過ぎなのでバスをマイナス1に振ってトレブルは+1に振って、
それでも多すぎる音域はオプションのSSFで下げて、
ピュアコンのパーツを駆使して3トーンの調整を6バンドのイコライザー的な調整を行いました。
ピュアコンの値は以前に同じ型式のNワゴンで出た値からスタートして、
ブラックボックスは4回交換して聴いて、
コイルとSSFはそれぞれ3回変えてこれが生音・生声に一番近い!という値になったので、
そこで調整を終了しました。
調整用CD数枚の他に、
FMラジオの78・7と80・7メガヘルツを聴いてパーソナリティーの声が正確に聴こえる事を確認して、
納車の準備に入る事にしました。
よく純正のドアスピーカーは音が悪くて使い物にならないと言われるお店が多い中、
あえて純正から換えない事によって無駄なコストをかけずに防振や調整パーツに使う事で、
実際にはトレードインスピーカーの強弱のメリハリを付けた造作した音とは全く違う、
自然な本人の声っぽい音で鳴らしてくれるのがベーシックパッケージの魅力です。