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取付ブログ

新・お客様の質問にお答えして 第48話

2023-11-09
新シリーズになってから48回目を迎え、先月は2回書き込んでいるので、
このペースだと今年のうちに50回になりそうです。



毎回シリーズ名を変えるのか、そのまま行くのかと毎回言っていますが、
『新』の次って『続』でしょうか?



さて最近店頭でのお話から多く聞かれる話題をピックアップしますと、
「以前はそんなにインピーダンスと言われていませんでしたが、
最近インピーダンスという事を良く言われる様になりましたね。」という事です。



確かにブログを読み返すと以前に比べたらインピーダンスという言葉が良く出て来る様になっていますが、
逆にインピーダンス変換技術という言葉が減って来ているのにも気が付きました。



その理由を詳しく書き込みますと、
ここ5年ぐらいで激しく自動車メーカーの純正のプレミアムサウンドやディスプレイオーディオが
変わって来ていて、10年前のテクノロジーでは対応出来ない車種が増え過ぎて、
これまで出来ていた取付が出来ない事はないけれど、前に得られていたほどの効果が得られないので、
前に乗っていたお車でやっていた施行が次にお車ではお勧め出来ないという例も出て来ています。



そのお勧め出来ない理由がインピーダンスの差で、
これまではインピーダンス変換を行えばドアスピーカーの交換が出来ていたものが、
「この車はドアスピーカーを交換しないで下さい。」という例が何車種か出て来ています。



輸入車ではスピーカーのインピーダンスがピッタリでないとメーターパネルに警告が出た事もあり、
3倍ぐらいのインピーダンスの違いを何とか近い値まで変換しても、ピッタリでないと警告灯に表示が出て、
無理くりインピーダンスを何とか合わせたら、今度は音がいま一つ前に出て来ず、
これなら純正ドアスピーカーをそのまま使った方が良かったという例もあり、
警告が出ないにしても大きくインピーダンスを変換して合わせる事でただ使用しても問題無いだけで、
音質的に平面的になってしまうという例が出て来て、それなりの数のデモカーを買って実験して、
自社のデモカーがツイーターのみ交換のスピーカーそのままの『プレミアムベーシック』の状態の物もあり、
お預かりした時に「ドアスピーカーを交換するのと純正のままの両方で実験して、
良い方で納車させて頂きます。」と、事前に了解を頂いてから作業に入る事もあります。



つまりインピーダンス変換技術を使っても、一定の幅を越えて変換すると良くない場合もあるので、
その時はJU60ツイーターを使った『プレミアムベーシック』が上限とさせて頂いているのが現状です。



もう一つ業界全体ではアンプ付きDSPが主流になっていて、
これを使えば従来のスピーカーが使えて多バンドのイコライザーも使えるという、
一見非常に便利な物が出て来ていますが、
前にも話が出た様に純正のスピーカー出力をプリレベルに変換する部分の精度が低くて、
そこでロスって音ががさつになったのを、
後でイコライザーでどんなにいじっても失われた新鮮さは取り戻す事は出来ません。



そこでピュアディオではオーディオテクニカ製のハイローコンバーターを一度分解して、
パーツを入れ替えたりチャンネル数を半分にして音のロスを極限まで防いでいますが、
デメリットはアンプ付きⅮSPよりも値段が高くなる事です。



中途半端に安い物で後悔するよりは、安定した効果が得られる物でなければ、
車両のアンプをそのまま使った方が良いというのがサウンドピュアディオの考えで、
本来の音楽の形に戻すという手法に納得して頂ける方に購入をお願いしています。



その純正の工場装着のオーディオのパワーアンプについてですが、
ここ5年ぐらいで変わって来たな!と感じる事が2つあって、
1つはモデルチェンジや年次変更の時にプリ部なのかパワー部なのか、
音の傾向が変わっている事があって、初期型でやたら低音や高音が出ていたのがレベルが下がって来ていたり、
その逆もあったりして、ピュアコンの値がそれに合わせて細かく変えていたら、
かなり手順書が複雑になって来たという事です。



2つ目は車輛のアンプのインピーダンスに対応する幅が狭くなって来て、
使用する純正スピーカーのインピーダンスの幅を越えたスピーカーを取り付けると、
ある音域で十分なパワーが出せずに音が腰砕けみたいになるので、
ドアスピーカーを交換しない方が良い車種が増えているという事です。



これは昭和の話ですが、美人と音の良いスピーカーは似ているという事が言われていた時期があって、
それは美人はわがままな人が多く、音が良いスピーカーはわがままと言うか、
周波数ごとによって大きく表示インピーダンスよりもズレる事があって、
それを抑え込むぐらいの幅の広いインピーダンス幅に対応したアンプでないと
きちんと鳴らせないという例なのですが、
名機とい言われるスピーカーには80Hz前後でインピーダンスが2・3倍になる事はよくありました



つまり単品で音が良いスピーカーを純正システムに混ぜても、
大きくインピーダンスが上昇する周波数帯は不得意で、
押しきれないので音が前に出て来ないという事になります。



そんな研究をプレミアムサウンド車を複数台購入して実験して、
今考えられる最も生音・生声に近いシステムアップを提案させて頂いています。



そんな訳でこれまでもインピーダンスというものが重要ではありましたが、
年々その重要性が増す事はあっても、
以前の様な簡単にシステムアップ出来る時代に戻る事は無いと思っています。



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