取付ブログ
ヴェゼル カーオーディオの音質アップ その1
2023-12-04
今日ご紹介する1台は、現在の宇部店の作業から、ホンダのヴェゼルです。
オーディオレスのお車にカロッツェリアのサイバーナビを装着した状態で入庫となって、
ベーシックパッケージの取付と、ドア防振の作業とドアスピーカーの交換を行っています。
まずはドアの内張を外して・・
外した内張の裏を見ると吸音フェルトが4枚貼ってあります。
これだけ貼ってあるという事はドアからのロードノイズの進入が多いと予測出来ますが、
まずはこのフェルトを一度剥がします。
そこから各部をマスキングしてから、ツルツルのプラスチックの裏面に粗目を付ける作業を行って、
セメントコーティングが剥がれない様に下処理をします。
裏面に意図的に厚い薄いをランダムに作りながら塗って、遠赤外線ヒーターを使って乾燥させます。
自分が気が付いた時はかなり乾燥が進んでいて、でも一部青白い未乾燥の部分が残っていて、
ここはまだ化学変化が終わっていなくて、茶色っぽく乾燥したら出来上がりです。
色が変わるのはひび割れを起こさない様なたわみを持たせる繋ぎ的な成分が入っていて、
そこが完全に乾燥した時に色が変わります。
内張りの乾燥を待っている時間は外板裏の防振を行っていて、
最近の車は内張裏の吸音フェルトが増えていても、逆に鉄板側の防振材が省かれているというのが分かります。
指で響きを確かめて、どの場所にどういう材質を貼るかをマーキングして、
そこから防振材を貼り合わせて行きます。
この角度で見える場所には4種類の材質が合わせて5枚貼ってあって、
シルバーのマットは6対4でカットしてあるので、
材質としてはここに写っている量がちょうど半分になります。
同じ形や材質が増えると防振効果が薄れて来るので、
共振点の違う材質の適度な散らし方が良い防振の決め手になります。
今日のところはここまでで、まだ下地作りの途中ですが、これより先は『その2』でお届け致します。