取付ブログ
今日の宇部店の作業
2024-03-11
今日の宇部店の上空は雲一つ無い完全な青空です。
写真では温かそうに見えても朝一番の作業場は寒くて、ハンダの炉のスイッチを入れたら13度でした。
目標温度の370度まで時間がかかるので、その間にブログを書き込んでいます。
前回に炉を使った時にケーブル作業で出来たハンダ粒を炉に入れてハンダの量を増しましたが、
10日ぐらいではこれしか集まっていません。
前回は使わなかった床に叩きつける銀入りハンダと普通のハンダが混じった物を集めて、
それを炉に入れて量を増します。
かなり量がある様に見えても中はスカスカなので、これで適量でしょう。
SKY3やPMBケーブルは中の1本1本が全てエナメルで絶縁されていて、
それを370度のハンダ槽に浸けて絶縁部分を焼き切って導通させる様にします。
ハンダ槽は基本的に銀入りではないので、焼いた末端に銀入りハンダを混ぜて、
それを遠心力で下にハンダを落として、やや銀入りのベースに銀入りハンダを入れて完成させます。
その時の下に落とした部分を炉に入れて、不純物を炙り出してすくい取って、
そこへケーブルを漬け込んで行きます。
今日はPMBケーブルのフロント1式の末端焼き直しと・・
新品のSKY3ケーブルの末端の焼き入れを行います。
まだ待っていても171度までしか炉の温度が上がっておらず、目標の370度まではまだ時間がかかります。
上に乗っているハンダのマスコットは、
表面に不純物が浮かんだ時にすくい取った部分から綺麗なハンダを抽出した物で、
ある程度溜まったら炉に戻しています。
ランダムに出来るのでどんなデザインになるかは予想出来ませんが、
仕事が比較的詰まっていない時は綺麗な段々が出来て、
忙しくなって連続して炉を使うと下の方にべたーっと広がって行くので、その時の忙しさが見て分かります。
ロシアのウクライナ侵攻の影響で軍事用の需要が増えているのと、
中国の日本の処理水の海洋放出に反対しての輸出規制で純度の高いハンダの入手は現在困難を極めていて、
自社内でのリサイクルで高級オーディオ用として使うハンダを潤沢に用意している状態です。
最低でもウクライナの侵攻が終わらないとこの苦労は続くので、
トランプ氏が大統領になって、ロシアに媚びる様な政策になればこの苦労は続きます。
宇部店のピットでは現在アルパインの11インチのディスプレイオーディオを取り付けていて、
11インチ用の後付けのディスプレイのカバーが発売されていないので、
間に合わせでモケット地でカバーを作っています。
ハンダ炉の温度が安定する前に、ディスプレイオーディオ用の極太のデジタルケーブルを製作します。