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取付ブログ

2024-04-04
お客様の質問に答えるシリーズの第3段も今日で5話となり、
過去のシリーズでは取り上げられなかった内容の質問を頂く様になりました。



今日はデモカーや代車についての質問で、まずはもう30年以上お付き合いのあるお客様から、
『デモカーを買う時の選び方が以前と変わっていませんか?』という問を頂いています。



他には新しいお客様からは
「デモカーや代車を選ぶ時はどうやって決めているのですか?」という質問も頂いています。



当店がサウンドピュアディオと名乗る2001年からとそれ以前では明らかにデモカーの選び方が違っていて、
1980年代のカーオーディオ専門店オーディオボックスを始めた頃は、
まず値段の安い中古車を探してくるというところから始まって、
値段が安い割に程度の良い車を探すとどちらかというと不人気車の類が多かったです。
1990年代になって少しビジネスも順調に行く様になったのですが、
新車が買える様になっても前からの習慣なのか、
どちらかというとメジャーな人気車種よりもマイナーな人が乗ってない様な車を選んで買う様にして、
他の店とかぶらないとか、道ですれ違う車が少ない事を良しとしていました。



ただ後で思い起こせばマイナー車は乗っている人が少ない分、来店された方の車と同じという事が少なくて、
でも当時は車がクラスが同じであれば同じシステムを取り付けても大きく音が違う事もなかったので、
どちらかというとお店の個性の方を重視していました。



それが変わって来たのは1999年になってからで、
この前からカーオーディオは超激戦時代に入って来て、イメージ戦略が重要になって来たのに、
自分が乗っていたのは経済性を重視してカローラの4ナンバーのバンのディーゼル車でした。



自分的にはそれで不満を感じていなくて、お金を節約して貯金をして、
それを元手に不動産を購入してという感じで、いわゆる『贅沢は敵!』という考えでした。



しかしあるお店が、
「あそこの社長は金が無いからカローラのバンに乗っていて、そのうち潰れる。」と陰口をたたかれて、
それがあまりにあちこちにしつこく言うものだから、その話を信じてキャンセルした人が二人続きました。



そこで専務と考えて、「ここは一発店の前にポルシェを並べたらそんな陰口も無くなるだろう。」と
ポルシェディーラーに見に行って、ボクスターと911カレラを見比べて専務が
「2人乗りと4人乗りで値段が400万違うってぼったくりじゃない? 1席当り200万ですよ。」と
言っているのをうっかりディーラーの人に聞かれて、
「この人は車の事を知らないから絶対に買わない。」と思われて、
最初はあまり相手にされていなかったのが、
長い間の節約生活と不動産の運用もそこそこ上手く行っていたので、
ボクスーターではなくて911カレラの方を買いました。



しかし買って直ぐに大きな台風が来て、たまたまお客様のお車がピット内にちょうど入る台数だったので、
自分の911は台風の中に店の前に置いて、「何でも飛んで来い!」という覚悟を決めていたら、
意外と何も当たらずに台風は過ぎていました。



そうこうしていたらカローラのバンを置いていた店がいきなりポルシェ911を買ったという話が広まって、
うちが潰れると言っていた店の社長がトーンダウンしたので、更に追い打ちをかける様に、
「4ドア車が無いと困るから。」とヤナセに車を見に行って、買って帰ったのが何故かベンツのSクラスで、
普通はCクラスを買ってそれからEクラスを買って、最後にSクラスとなるのを、
いきなりSクラスを買って911とSクラスを2台店頭に並べたら、
とうとう潰れると言っていた店の社長はうちの話は出さなくなって、
そこから数年したらそこの店は潰れていました。



今考えたら贅沢は敵という考えから、ある程度高級なデモカーは国で言うと戦闘機の様な物で、
社長がカローラのディーゼルでガラガラ走らせて節約する事が善ではないと気付いた年でした。



ただイメージアップを図っても普通にお客様が乗られているクラスのデモカー兼代車として使う車も必要で、
そこの部分は以前は予算50万円で中古車から、新車で話題の人気車という風に、考えを180度変えました。



そうこうしているうちにカーオーディオ業界はどんどん悪くなって来て、
同業者も潰れる所が多くなり、カーオーディオを買われる絶対数も減って来た時に、
今度は人気車種でこんな音が出せます的なデモカー兼代車を増やして行って、
当初は代車にはアウターバッフル付きの2WAYスピーカーだったところを、
純正のドアスピーカーはそのまま使用して、ベーシックパッケージプラス防振に変えて行き、
お客様も景気の動向や消費税が上がる事によって節約志向になって来ているので、
ベーシックパッケージから派生するシステムや、
輸入車や高級車に関しては『プレミアムベーシック』という新たなパッケージを開発する様になりました。



そして近年ではプレミアムサウンドやディスプレイオーディオなどの開発に時間がかかる車が増えて来て、
そういった車を全て買う事が出来ないけれど、
つまづくであろう車をあらかじめ買ってから実験をするという事が増えて来ました。



これは1980年代や1990年代には車種による鳴りの違いがあまり無い時代には
考えも付かなかった事です。



また代車兼デモカーに関しては以前が50万円の予算で中古車だったのが、
軽のハイトワゴンのスライドドアにナビ・ETC・ドライブレコーダーなどを取り付ければ250万円になり、
何と以前の5倍の予算となっています。



過去はお金を使わない事が美徳と思っていたのが、
実車をかってあらかじめ『こういう効果が得られます!』という部分がアピール出来ないと
お客様は納得されなくて、車種選択はなるべく多くの方が選ばれるか、またはそんなに数は出ていなくても、
この車種に乗られているお客様はオーディオにこだわられている方が多いという車種を選んで購入しています。



それでもそういった車を全て買える訳ではないので、車種の選択を行う時はかなり検討してから、
できるだけスピーディーに注文しています。



過去には初代Nボックスや初代ハスラーなど注文するタイミングがちょっと遅れただけで
なかなか車が届かなかったり、現在ではクラウン・スポーツが自社の車よりお客様の車の方が
早く納車されるなど、買える台数に元々限りがありますから、それでも最速では注文する様にして、
この車でこういう風に鳴りますという参考になる様に努力を続けています。



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