取付ブログ
2024-05-20
今日ご紹介する1台は昨日の宇部店の完成車から、ホンダのN-ONE・RSです。
防水シートを一度外して、ドアの外板裏を指ではじいて響きの中心を見つけてマーキングします。
共振点の違う材質を貼り合わせて、外板裏のベーシック防振が完成しました。
運良く防振メタルが3枚写っていますね。
前日にセメントコーティングを行って帰っていたので、朝は茶色になって固まって、
ドアに戻せばドアの2面の防振は完了です。
車室内の作業では純正ナビは一度取り外して、裏から音信号を取り出して、
ピュアディオブランドのPSTケーブルでグローブボックス下まで送ります。
グローブボックス下には比重の高いMDF板を敷いて、その上に4ピース構成のピュアコンを取り付けて、
今回も純白のボビンにピンクのラベルの井川が一から手巻きしたコイルを使用しています。
PSTケーブルは茶色のフルレンジタイプと、高音域専用の赤みがかかったケーブルの2種類があり、
赤みのかかったケーブルはダッシュの後付けツイーターに送られます。
ダッシュにはピュアディオブランドのATX-25ツイーターをスタンドを使って
適正な仰角・振り角を付けて取り付けて、ピラーに付いた場合と違って鉄の影響を受けないので
ツイーターの小型の強力なマグネットの磁力線が曲がらず、スムーズな高音を再生出来ます。
全ての結線が終わって音が鳴る様になったら純正のナビオーディオの電源を入れて、
ナビオーディオの音調整とピュアコンの値合わせを行います。
このギャザーズのナビはダイアトーン製で、音を強調する機能が沢山入っていますが、
滑らかな音を再生させるために最低限の機能を使います。
ピュアコンの値を微調整してイコライザーを動かして、このパターンが一番しっくり来ると思っても、
パターンをメモリーすると音のイメージが変わってしまい、
何度も調整⇒メモリー⇒再生を繰り返して音を追い込んで行きました。
グローブボックス下のピュアコンの値は何度も変えて、コイルとブラックボックスと別々に値を変えて、
最も生音・生声に近い組み合わせを探しました。
昨日の時点でベーシック用のブラックボックスは43種類あったのですが、
一度オプションのSSFを入れた6ピース構成のパターンも試しましたが、
ダイアトーンナビに音を絞り込むような特性があったのでまた4ピースに戻して、
ブラックボックスを新設計の44種類目の物を製作して、生音に近い状態を再現しました。
ありとあらゆる組み合わせを試した後に、新設計のブラックボックスを製作して、
クセの強いダイアトーンナビを使いながらも自然でスムーズなサウンドを表現するという、
サウンドピュアディオならでは音造りに、お客様には大変満足して頂きました。