取付ブログ
マツダ・デミオ スピーカーの音質アップ
今日ご紹介する1台は、昨日の福岡店の作業から、マツダのデミオです。
マツダコネクト付きのお車に、ベーシックパッケージの取り付けと、ベーシック防振の施工の、
Wパッケージの作業を行いました。
入庫した時にはトレブルが上がってフェダーが前に振ってある状態で、そうしないと音がこもって
聴き辛い状態で、ただトレブルとフェダーを動かすと音がよじれて聴こえてしまうのが、このデミオの
オーディオの難点です。
サウンドピュアディオではマツコネ付きのデミオが発売されてから直ぐに車を購入して、
ベーシックパッケージの開発に着手しましたが、その開発は並大抵のものではなく、途中で開発を中断して
CX-3に買い替えようかという案まで出ていました。
その理由はハンドルの斜め右下に付いている車両アンプのパワーの無さで、本体は同じでもCX-3では
倍のパワーがあるために、CX-3用のパッケージの開発は簡単に進める事が出来ました。
そこで出たアイデアがデミオだけはベーシックパッケージでありながらドアのスピーカーをJBL製の物に
交換して、そこで能率を上げる事で実質的にパワー不足を解消するという方法でした。
ただスピーカー交換が必要な分ほど価格は他の車種より高くなりますが、普通よりも1ステップ上の
取り付けなので、Wパッケージでも内容はトリプルパッケージの様な構成となっています。
またデミオの防振作業も他の国産車と違い、フロントドアに関してはドイツ車的なベーシック防振を
施しています。
ベーシック防振は防振メタルと防振マットを合わせて8枚ドアに貼るのですが、デミオでは4枚を
外板裏に貼り付けて・・
インナーパネルのプラスチックが鳴く部分に2枚防振メタルを貼り付けて・・
ドアポケットの内側のプラスチックが響く部分にも防振メタルを貼って、まるでゴルフⅦみたいな防振の
方法で貼っています。
マツダコネクトの車両アンプから取り出した音信号はグローブボックス下に設置したピュアコンの送って、
ドアのJBLスピーカーとダッシュの後付けツイーターに分配されます。
普通は偶数個のパーツがデミオでは5ピースと奇数で、これは左右のバランスを動かさずに
レベル調整をしているからで、ピンクのラベルが付いたコイルは何もない空のボビンから手作業で
巻き上げたコイルです。
それから通常は4000円の追い金が必要な白いラベルのRRピュアコンも、デミオでは最初から
標準としてパッケージ料金に含まれているので、一見高い様に思われるパッケージも内容は
至れり尽くせりです。
そして上向きで能率が悪い純正のツイーター位置は使わずに、スタンドを使って適切な仰角・振り角を
付けたピュアディオブランドの外ドームタイプのATX-25ツイーターで、見晴らしの良い場所から
上質な高音を拡散して届けます。
実車を使って仕事の合間とはいえ1か月以上かけて実験を行い、セッティング画面で全てセンターが
一番滑らかな音が再生出来るマツダコネクトで、ピュアコン5ピースとアンプ部分に取り付けた
リア2CH用のアッテネーター回路で、絶妙なバランスのクセの無い素の音に近い状態で再生出来る様な
パッケージに仕上げました。
一度パッケージが開発されてばマイナーチェンジで純正の特性が変わらない限り同じ組み合わせで
最高の音が出せますが、もし仕様変更があった場合はそれに合わせてパッケージの値を変更して
対応するので、安心してお任せいただけます。