取付ブログ
ベンツGLA ハーマンシステムの音質アップ
今日ご紹介する1台は、先日の宇部店の作業から、メルセデスベンツのGLAです。
ツイーターグリルにハーマン・カードンのマークが付いているプレミアムサウンド車です。
画面に表示される内容やデッキの形状など、当社のデモカーのGクラスと全く同じで、
プレミアムサウンド専用のベーシックパッケージの開発を行いました。
分解してみたらGクラスのハーマンシステムと基本的に同じという事が分かって、
ただしドアスピーカーの位置がリスナーからして理想の場所に付いているために、
ノーマルの時点で音のバランスは良い状態でした。
純正の2Ωのドアスピーカーはそのまま使用して、純正のハーマンのツイーターは鳴らさずに、
ダッシュにピュアディオブランドのATX-30ツイーターを取り付けて2WAY構成で鳴らしました。
とりあえずアンダーカーペットの上にMDF板を敷いて、ピュアコンのパーツをあれこれ交換して、
音がきちんと決まってからピュアコンをアンダーケーペットの下にしまいます。
ATX-30はテストで鳴らしただけで、実際にはワイドスタンドを製作して、
JU60ツイーターを取り付けて、本格的にマッチングを取って仕上げました。
タブレットを使って操作する7バンドのパナメトリック式のイコライザーアンプを使って
合計10バンドの音域操作をするという案もあったのですが、ドアのスピーカーが
インピーダンスが約半分で、4Ω動作のアンプでは電流が流れ過ぎて、
発熱が怖いので車輛アンプのみで鳴らす事にしました。
ドアスピーカーを4Ωの物に交換すればイコライザーアンプも普通に使えるのですが、
今回はドアスピーカーはそのままで短期間でのお車の買い替えに対応するために、
次に移せる部分に予算を多く使った、プレミアム仕様のベーシックのアップバージョンが完成しました。
スバル・シフォン スピーカーの音質アップ
今日ご紹介する1台は、昨日の宇部店の作業から、
今日もコイルをせっせと巻いて...
ピュアコンのパーツの中でケースの外に付けるMTLと呼んでいる物があり、ミッドやスコーカーの
上限周波数を変えるために数百種類をストックしています。
値の大きい物はホームオーディオ用のコイルをじわじわほどきながら巻き替えて、希望の値に合わせて、
型崩れしない様にインシュロックとベースで固定しています。
13μヘンリーまでのコイルは工業用のボビンでちょうど良い硬さの物があったのでそれを使い、
一から手作業で巻いています。
実際には多めに巻いて、じわじわほどいて行って、測定器の数値を見ながら目標の値に合わせています。
それよりも上の20番台や30番台は市販のコイルを半分以上ほどいて値を合わせていたのが、
その大きさが何年か前に製造が終了して、買いだめしていたストックも残りが無くなって来ました。
そこで10万円台の3Dプリンターを買って、それでコイルのボビンをコピーして作ろうと、
3Dプリンターの販売を行っている会社にボビンを持って訪問して、
デモンストレーションでボビンを作ってもらいました。
ところが安い3Dプリンターでは仕上げが荒くて、それを後から磨いて形を整えるというもので、
これでは時間がかかり過ぎて、今の需要には追い付きません。
そこで高度な3Dプリンターを持っている会社に頼んで作ってもらってはどうかという提案を頂いて、
試作品を作ってもらう事になりました。
元のボビンはABS樹脂で切り込みが入っているのを・・
色は違いますが同じ強度の物を切り込み無しで作ってもらって、後からこちらで切り込みを入れました。
そして何も無いボビンに一からコイルを巻いて行けば、30μヘンリー台のコイルが出来上がりました。
以前はネットワーク用のコイルもこんなに苦労しなくても入手出来たのですが、
ホームオーディオの自作ネットワークも完全にブームは過ぎ去って、
コイルの需要も無くなったので上質な小型のコイルは手に入らない様になって、
車種ごとにピッタリ音を合わせるためにはもうここまで努力しないといけない時代になったのか、
と思いながらコイルを巻いていました。
レクサスUX スピーカーの音質アップ
今日ご紹介する1台は、現在の宇部店の作業から、レクサスのUXです。
異形パネルの専用ナビオーディオ付車で、プレミアムサウンド用の
ベーシックパッケージの開発を行っています。
ドアには上限周波数に制限がかかった信号が送られているウーファーが付いており・・
ダッシュにはセンターがメタルドームのスコーカーが付いていて、下限周波数に制限がかかった
音信号が送られて来ていて、ドア低音のダッシュ中高音の2WAY構成となっています。
ダッシュにはピュアディオブランドのATX-30ツイーターを取付けて、ピュアコンで
スコーカーの高音をカットしてトータルでフロント3WAY構成とします。
ピュアコンはシステムが近いレクサスNXの物を一度取付けて、そこから徐々に値を変えて行き、
UX専用のチューンに追い込んで行きます。
NXもUXもセンタースピーカーが付いていて、ツイーターを追加するとステレオ効果が増えて、
スピーカーとスピーカーの間に音が浮いて来るので、モノラル成分を再生する
センターのレベルは下げて行きます。
センターのアッテネーター回路も最初はNX用を入れて聴いてみて、
値を変えてUX専用の値を探りました。
ドアにはインナーパネルが付いていますが、これを一度取り外して、
純正の方針マットの貼ってない部分の響きを探って、ベーシック防振の
データー取りを行いました。
一番響く部分に工場で防振マットが貼ってあって、これを剥がすか
そのまま使用するかの判断も行います。
純正の防振材は密着度が甘いので、きっちり貼り付けた後、
周りにピュアディオの防振材を貼り合わせました。
フェダーを少し前に振って、3トーンはフラットで良い音が再生出来て、
ATX-30の次にはJU60ツイーターでもう一度マッチングを探ります。
ホンダ N-BOX カーオーディオの音質アップ
今日ご紹介する1台は、先日の宇部店の作業から、ホンダのNーBOXです。
ホンダ純正のギャザーズの大画面ナビオーディオを装着した状態で入庫となって、
ベーシックパッケージの取付と、フロントドアスピーカーの交換と、ベーシック防振の
施工のトリプルパッケージの作業を行いました。
まずはドアの内張を外して、一度防水シートを外して、外板裏に防振メタルと
防振マットを貼り合わせます。
純正の16センチスピーカーを取り外して、JBLのクラブ6500Cの
16・5センチミッドに交換します。
ツイーターはベーシックパッケージのATX-25に追加料金でサイズの大きな
ATX-30を取り付けました。
左右のダッシュの形状が極端に違うので、右側は通常とは違うスタンドを使っています。
ドアスピーカー交換と同時にドアには純正とは別なPSTケーブルをはわせて、
右がツイーター専用のPSTケーブルで、左がフルレンジタイプのPSTケーブルで、
用途で色が変えてあるのがお分かり頂けるでしょうか。
グローブボックス下にはMDF板を敷いて、その上にピュアコンを取り付けていますが、
通常の4ピース構成にオプションを1品追加して、6ピース構成としてスピーカーの周波数レンジと
インピーダンスとレベルをコントロールしています。
NーBOXのスピーカー位置はかなり下の方にあり、ドアスピーカーの上限周波数付近が
聴こえ難いので、外付けのコイルの巻き数はかなり少なめにしてバランスを取っていて、
そのため空のボビンに一から手作業でコイルを巻き上げています。
純正ナビの中身はパナソニックのストラーダで、最初からスピーカーにかかっている1メートルの
タオムディレイは全てゼロにしてからイコライザー調整を行います。
あらかじめピュアコンで音が整えてあるので、イコライザーは数カ所1クリック動かしただけで
本来の音楽の音に近い音が再生出来ます。
ATX-30とクラブ6500Cというベーシックパッケージよりもアップグレードで、
コストパフォーマンスの優れたシステムが完成しました。