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取付ブログ

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今日の宇部店

2022-08-25
今日の宇部店にはアルパインからディスプレイオーディオが3台届いています。



オーディオレス車の穴あき状態で新車が納車されると音楽が聴けないので、
とりあえず代車を長めに出していて、それで商品の到着を待っていました。



ピットの奥ではピュアディオブランドのSKY3のケーブルの焼き入れを行っていて、
新品をそのままでは中の細い銅線がエナメル質で絶縁されていて音が出ません。



焼き入れの時にハンダ槽に入れて表面を焼き切った後に、エイ!と床に遠心力で
焼き入れに使ったハンダを叩きつけて、その後に銀入りハンダを入れてもう一度エイ!と叩きつけて、
銀入りでない部分の比率を減らしています。



これが数百回と集まるとこんなになって、今までは捨てハンダとして再利用していなかったのですが、
ロシアのウクライナ侵攻による金属不足による異常な価格上昇で、これまで捨てていたハンダは集めて
再利用しています。



そしてケーブルやピュアコン作りで製作机で出た小手先のたまりや端物を集めたらこうなって、
一緒に炉に入れて溶かして再生します。



ここまで集めないと製品の価格上昇につながるので、値上げをしないでこれまで通りに販売するために
必死で集めています。



集めたハンダは何回かに分けて炉に入れて、ターミネータの最後のシーンの様に中に沈んで行きます。



そして不純物は高温で炙り出して・・



上をすくって純度の高い部分にSKY3を漬け込みます。



そしてエナメル質を焼き切って、細い銅線の束が導通する様にして、
24金メッキの端子を付ければお客様のお車に取り付ける事が出来ます。



この焼き入れのタイミングは絶妙で、漬け込みが少ないと内側に半焼けの部分が出来て導通が悪く、
逆に漬け込み過ぎると外側が溶けて本数が減って、ただ浸けるだけでなく、
熱く焼けたハンダ槽の中をどう回すかで良い焼き入れかどうかが決まります。



すくった不純物の中にも純度の高い部分が残っていて、それを抽出したらランダムに動物みたいな形が
出来ます。



これも金属不足でいずれは炉に戻されるでしょう。



新型ヴォクシー スピーカーの音質アップ 後編

2022-08-24
今日ご紹介する1台は、先日の新型ヴォクシーの作業の続きです。



ATXー25を使ったベーシックパッケージの取付が終わって、ドアの内張を外してベーシック防振の施工を
行います。



最近は何も防振材が貼ってないドアが多い中、
新型ヴォクシーはフロントドアの後ろの方に防振マットが貼ってありました。



よほどここからロードノイズが入っていたのでしょう。



新型ヴォクシーは初めての作業だったので、ドアの響きを調べて、どの位置にどんな材質を貼るかを
マーキングします。



工場装着の防振材の他に、3種類の防振マットと防振メタルの4種類の防振材を貼り合わせて、
純正1枚と後付け8枚の、合計9枚の防振材でドア全体の響きをスムーズに抑えています。



この車の泣き所はスピーカーグリルの上の便利なドリンクホルダーと小物入れで・・



ドア内の16センチスピーカーは固い材質を使っていても中音域が上の方まで届かず・・



ダッシュ上の中高音を鳴らすコアキシャルスピーカーのスコーカー部分で
中音域を再生させないといけない部分です。



コアキシャル裏のスピーカーの周波数レンジを決めるコンデンサは小型なのと、
精度が低いために本来の性能が得られておらず、ここを交換して音の透明感を上げるのと、
ベーシックパッケージと組み合わせるために独自の数値を選んでいます。



赤丸はツイーターの下限周波数を決めるコンデンサで、
青丸はスコーカーの下限周波数を決めるコンデンサで、1キロヘルツのインピーダンスの測定では
実際に1キロを再生していないツイーター側のコンデンサを外すと
何故か1キロヘルツのインピーダンスに影響を与えて、
ツイーター側の配線をカットするとスコーカーの音質が上がるという、不思議な現象が起きました。



プラスしてグローブボックス下に取り付けたピュアコンの4ピース構成の物と合わせて、
実質的に6ピース構成と同じ内容となっています。



通常はドアの中低音とツイーターの高音のフロント2WAYとなるベーシッツクパッケージが、
新型ヴォクシーはドア低音のスコーカー中音のツイーターの高音で3WAYとなり、
ピュアコンの値も3WAY用であれこれと探して合わせました。



以前に今は必要無いが、将来的には必要になるかも知れないと、
あらかじめ用意していた値が見事にはまって、新型ヴォクシーのベーシックのWパッケージは完成しました。



完成した時はやや低音が強い状態で、負けない様に中高音を上げると音が荒くなったので、
中高音をセンターでバスを少し下げて、全体のバランスがスタジオレベルとなりました。



かなり苦労して開発したベーシックのWパッケージですが、
ノーマルのディスプレイオーディオの音からするとかなり自然で聴きやすくなって、
長時間聴いても疲れなくなったので、かなりお勧めのパッケージと自信を持ってお勧め出来ます。



新型ヴォクシー スピーカーの音質アップ

2022-08-22
今日ご紹介する1台は、現在の宇部店の作業から、トヨタのヴォクシーです。



トヨタ純正のディスプレイオーディオ付きのお車で、
グローブボックスにCD・DVDプレイヤーが装着されているお車に、ベーシックパッケージの取付というか、
初めての作業なので時間をかけて開発を行っています。



今回の開発はこれまでに無かった時間をかけて旧タイプとの差異を埋めていて、
まずはドアスピーカーの位置が変わっている部分で苦労をしました。



ドアスピーカーのグリルの上に小物入れとドリンクホルダーがあって、
ドアからは中音域が聴こえず低音のみとなっています。



ダッシュのスピーカーはプリウスなどのスコーカーサイズに見えますが・・



実はコアキシャル2WAYで、ATXー25ツイーターを合わせると同じ音域が重なるために
純正ツイーターを鳴らなくしました。



ただコアキシャルの裏に付いているコンデンサが安い物で、
ツイーター用の小さい方はカットして鳴らなくしても、
スコーカー側が容量がツイーターに対して20倍なのに大きさは倍ぐらいで、
これでは良い音が出る訳はないと交換しました。



このサイズを2個使用して、スコーカーのカサカサした中音は一気に滑らかになりました。



それまでは3トーンの上2つをいくら動かしてもうるさくなるばかりで、
とてもこれでベーシックパッケージとは言えない音質だったのが、
スコーカーのコンデンサを大型で上質な物に交換で問題は解決出来ました。



これでやっとスタートラインに立って、ここからピュアコンの値合わせと、
ドアの中の防振のデーター取りに入ります。



アウディTTクーペ カーオーディの音質アップ

2022-08-21
今日ご紹介する1台は、本日の福岡店の完成車から、アウディのTTクーペです。



アウディ純正のDINナビオーディオ付きのお車で、以前ベーシックパッケージとスピーカーの取付と、
ドア防振をして頂いていましたが、第三世代のピュアコンを第五世代のピュアコンに交換して、
細かい部分をチューニングし直しました。



ドア防振はベーシック防振とセメントコーティングが既に施工してあり、
ドアスピーカーはJBLのP560の13センチサイズにサイズを絞って交換しています。



ツイーターはJBLのP26Tが以前はベーシック用で使っていて、
まだ十分にレベルもレンジもしっかりしているので、そのまま使用してピュアコンのレベルアップで
音質を向上させます。



純正のツイーター位置は上向きで音が拡散してしまいますが、スタンドで適切な角度を付けて、
コストがかかった外ドームツイーターで上質な高音をガラスの反射が無い状態で拡散させます。



ピュアコンの交換ですがリアのラゲッジを分解して・・



純正のアンプに手を入れて、センタースピーカーのレベル調整を行って、
フロントの5スピーカーのバランスを取ります。



ピュアコンは4ピース構成の4ピースを全て交換して・・



第五世代のピュアコンをあれこれと数値を変えて、TTクーペで最も生音・生声に近くなる組み合わせを
探しました。



最後にアウディ純正のナビオーディオのセッティング機能を調整しますが、
これは以前当社のデモカーで持っていたA3と同じ物で、こことここはオフにしてと、
手慣れた内容でスイスイと進めました。



スピーカーは同じ物を使用していますが、7年ピュアコンが新しくなって、
現在のディスプレイオーディオでも良い音を引き出せる2世代先のユニットでかなりの音質アップを図る事が
出来ました。



ホンダ・ヴェゼル スピーカーの音質アップ

2022-08-20
今日ご紹介する1台は、昨日の福岡店の完成車から、ホンダのヴェゼルです。



ホンダ純正ギャザーズのナビオーディオを装着した状態で入庫となって、ベーシックパッケージの取付と、
ベーシック防振の施工のWパッケージの作業を行いました。



まずはドアの内張を外して、3種類の共振点の違う防振マットを貼り合わせて、
それでも取れない高い周波数の響きは防振メタルを使って減衰させます。



防振作業が終わったら内張を元に戻して、ベーシックパッケージなのでドアの16センチスピーカーは
そのまま使用します。



ダッシュ先端の上向きの純正ツイーターは鳴らない様にして、
スタンドを使って適切な仰角・振り角を付けたピュアディオブランドのATXー25ツイーターを
取り付けました。



このスタンドは大手メーカーの1種類の角度の様に思われがちですが、
実は5度刻みで45度から110度までストックしてあって、そのダッシュに合わせた仰角に合わせてあり、
車種によっては左右が別な角度が指定で、結果的に同じ様な聴こえ方になる様に設定されています。



次に純正ナビを一度取り外して、裏から音信号を取り出して、
ピュアディオブランドのPSTケーブルでグローブボックス下まで送ります。



グローブボックス下には比重の高いMDF板を敷いて、4ピース構成のピュアコンを取り付けました。



最近はピュアコンの値を細分化して、同じ車種でもナビの違いに合わせてユニットを交換して、
極力イコライザーを動かさなくても音が合う様に努力しています。



今回はブラックボックスが付いている物を加えて5種類の聴き比べを行い、
白いボビンにピンクのラベルの井川が一から手巻きしたコイルは3種類の聴き比べを行って、
最も生音・生声に近い組み合わせを選んでいます。



イコライザーを大きく動かすとどうも音がえぐい感じになるので、より自然な音に仕上げるために、
イコライザーの手前でかなり音を合わせています。



当社のCDとお客様のSDカードとDVDなどを再生して、
トータルで迫力と音の正確さのバランスを取ってセッティングを行いました。



自分はセッティングが終わると直ぐに移動を開始するのですが、
昨日は久しぶりにお客様の納車に立ち会う事が出来て、純正ドアスピーカーを使っているのに
音が大きく変わっている事に驚かれていました。



現在発売されている市販のスピーカーは音にクセが強く、
何故か純正のスピーカーを使った方が音が自然になるという理論で、オーディオマニアではなく、
音楽好きの方に好まれる音造りになっています。



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