取付ブログ
アトレー カーオーディオの音質アップ
2024-03-18
今日ご紹介する1台は昨日の宇部店の完成車から、ダイハツのアトレーです。
カロッツェリアの楽ナビを装着した状態で入庫になって、
一度ATX-25を使ったベーシックのトリプルパッケージを取り付けて頂いていた所からの
システムアップの作業を行いました。
アトレーはドアの内張が薄くて、スピーカー位置も低くて中音も低音も弱い傾向になりましたが・・
外板裏のベーシック防振と、内張裏のセメントコーティングでかなり改善していました。
今回はサービスホールを金属シートを重ね貼りして塞ぐ防振で、切り口を全てシリコンで塞ぐ施工で、
音圧アップをしながらも先々剥がれが起こらない様に施工してあります。
ドアのスピーカーはかなり薄型でないと取り付けられないために、
JBLの16・5センチの2WAYスピーカーのツイーターを使用せずにミッドバスとして使用して、
低音のキレと中音の濃さをアップさせました。
不思議と低音の量は3層の防振の効果もあってほぼ差を感じませんでした。
井川家長男が防振の作業をしている間に次男がダッシュのマスキングを行って
JU60用のワイドスタンドを製作して・・
ATX-25のあった場所にJU60ツイーターを取り付けました。
実際にはATX-25とJBLミッドで一度音を聴いて、
その後でJU60に交換して音を聴いていたのですが、
何故かツイーターをJU60に交換すると全体の合成インピーダンスが変わって、
何故か低音の量が増えたから不思議なものです。
ATX-25で合わせたイコライザーは低音も高音も数カ所上がっていたのが、
JU60では低音域を2カ所下げた所が一番聴感上のフラットに近くなりました。
アトレーの限られたスペースを活かして生音・生声を再生する、プレミアムな仕様になって納車されました。
追伸
前からこの型のアトレーが欲しいと言っていた自分から見て、
この仕様で是非乗ってみたいという目に毒の仕上がりでした。
エクリプスクロス スピーカーの音質アップ
2024-03-17
今日ご紹介する1台は、昨日の福岡店の作業から、三菱のエクリプスクロスです。
純正の三菱パワーサウンドシステムのディスプレイオーディオ付きのお車に、ベーシックパッケージの取付と、
ベーシック防振とセメントコーティングの施工のトリプルパッケージの作業を行いました。
ダッシュには中高音を鳴らすスコーカーが付いていて、
ここは車輛アンプから中高音のみが送られて来ていて、ドアスピーカーとは別駆動となっています。
ここの中高音をスコーカー用の中音と後付けツイーター用の高音に、ピュアコンを通して分離します。
使用したツイーターはピュアディオブランドのATX-25で、
スタンドを使って適切な仰角・振り角を付けて、ガラスの反射の無いスムーズな高音を再生させます。
ドアの16センチスピーカーには車輛アンプから低音のみが送られて来ていて、
ノーマルのドアの時は外板裏や内張が震えてエネルギーが漏れていましたが、
2層の防振を行って余分な振動を抑えて行きます。
外した内張の表を全てマスキングして、裏面はコーティング剤が浸みてはいけない場所をマスキングして、
ツルツルのプラスチック面に粗目を付ける下処理を行ってから塗りにかかります。
意図的にランダムに厚い薄いを作って、ドアが重たくならない割に効率の高い制震性を得る様にします。
昨日は晴天だったために直射日光で乾燥させて、夕方には組み付けて音出しが出来ました。
ドアの外板裏には4種類の防振材を貼り合わせて、外板裏がスピーカーの響きにつられて鳴るのを防いで、
共振点の違う材質をある法則で散らばらせて振動を吸収するという手法を取っています。
ドアの作業が終わって車輛アンプから音を取り出して、グローブボックス下のピュアコンに送って、
そこから純正スコーカーとATX-25に分配して送れば、音が鳴り出して音調整に入ります。
音楽を聴きながらブラックボックスとコイルを交換して行って、
今回のコイルは純白のボビンにピンクのラベルの井川が一から手巻きした物を使用しています。
純正のディスプレイオーディオのパネルでは、まず最初にかかっていたサラウンド機能をオフにして、
疑似的に音を広げて音が良くなった様に聴かせていますが、
ピュアコンとATX-25の効果でサラウンドが無くても音に広がりが出て、
低音に対してはサラウンドが効く事によって押しが弱くなっていて、
防振の効果と相まって迫って来る様な低音に変わりました。
イコライザーも内蔵されていますが、
これはパッケージされたパターンで微調整が効かないのでフラットのままで使用して、
バス・ミッド・トレブルの3トーンを駆使して音の調整を行いました。
車輛アンプのパワーはこれまでと変わりませんが、これまで無駄になっていたエネルギーを効率的に活かして、
透明感があってそれでいてパワフルな生音・生声に近いサウンドに仕上げました。
車輛多チャンネルのアンプが付いたプレミアムサウンド車ですが、
ピュアディオのベーシッツクのトリプルパッケージを装着する事によって、
真のプレミアムサウンド車に進化しました。
新型プリウス カーオーディオの音質アップ その2
2024-03-16
今日ご紹介する1台は現在の宇部店の作業から、トヨタの新型プリウスです。
ベーシックパッケージのマッチングを一度取ってから、ドアの外板裏の響きを調べて、
どの位置に何んの材質を貼るかマーキングをした後にベーシック防振の施工を前後のドアに行います。
更に外した内張にはマスキングを行った後に、裏面に粗目を付ける下処理を行って・・
意図的にランダムに厚い薄いを作りながらコーティング剤を塗って行って・・
エアコンと温風ヒーターのダブルで乾燥させて、翌日にはドアに内張を戻します。
フロントには純正の16センチスピーカーをJBLの16・5センチに替えて・・
ピュアディオブランドのATX-25と組み合わせた2WAYと、
純正スコーカーも合わせた3WAYの両方で音を聴いてみました。
純正スコーカーをプラスした方が中音域が濃いのですが、
スコーカーに低音を入れない様にしているコンデンサがチープなためにJBLユニットとバランスが取れずに、
丸の部分のコンデンサを大型の物に交換して、
値も30%変更してJBLユニットとATX-25とで3WAYを組んだ時に最も音色が合う様に
工夫しました。
ピュアコンは6ピース構成の物をグローブボックス下に取り付けて、
合計6本のピュアディオブランドのPSTケーブルをはわして、
新型プリウスのフロント3WAYシステムが出来上がりました。
ただ音が出てから何度もピュアコンの値を変更して、更に音の出方をより生音・生声に合わせて行き・・
全体の音域ごとのレベルを3トーンとフェダーを駆使して合わせて行きました。
これまでだとJBLの16・5センチユニットを使用した場合は
純正スコーカーを鳴らさなかった方がバランスが良かったのですが、
新型プリウスのディスプレイオーディオでは3WAYにした方が
インピーダンスの関係でパワフルな音で鳴る様になりました。
現在販売されているディスプレイオーディオ付きのお車は、
これまでの車で上手く行った方式がそのまま合うというものではなく、
これから色々な車種に個別に対応してピークに音が良くなる組み合わせを探さないといけなくなりました。
そんな時代だからこそ、
ピュアディオのインピーダンス変換技術を使ったピュアコンを使ったセッティングが必要とされて来ています。
ベンツCLS スピーカーの音質アップ
2024-03-15
今日ご紹介する1台は、昨日の福岡店の作業から、W218型のメルセデスベンツのCLSクラスです。
純正の異形パネルのナビオーディオ付きのお車に、ベーシックパッケージの取付を行いました。
W218型のCLSは以前デモカーで持っていた事があって、
その原型になっているW212型のEクラスは2台乗り継いでいて、
かなり細かい部分まで熟知している車です。
その後ベンツはこのクラスの16センチスピーカーをやめて10センチにサイズダウンしたので、
オーディオ的には一番良い頃の車と言っていいでしょう。
ドアはスコーカーの付くスペースもありますが、16センチプラスツイーターの2WAY構成で・・
ミラー裏の純正ツイーターを鳴らなくして、
ダッシュにスタンドを使って仰角・振り角を付けた後付けツイーターと純正16センチで
2WAYで鳴らします。
ツイーターはアップグレードのATX-30Jで、
純正の16センチスピーカーが低音が出過ぎるぐらいなので、
ドームの大きいツイーターでそれに合った高音を再生させます。
ツイーターまではピュアディオブランドのPSTケーブルのツイーター音域専用のモデルを通して、
純正デッキからピュアコンまでと、ピュアコンから純正スピーカーの配線までの間はフルレンジタイプの
PSTケーブルを使用しています。
グローブボックス下にピュアコンを取り付けて、
自分が運転席で音を聴いて値を交換してを繰り返して音を追い込んで行きます。
ピュアコンの値を変えながらバス・トレブルとフェダーも調整して、
最も生音・生声に近い組み合わせを探します。
このインパネの車は合計3台乗っていたとあって、
手元のスイッチは見なくてもスイスイと操作出来て、早いスピードで調整を進めて行きますが、
ATX-30Jとの組み合わせは初めてだったので、かなりの組み合わせを探って音を追い込みました。
気が付いたら7個目でやっとブラックボックスが決まり、
周波数レンジが狭い訳でもなく、広すぎて歪みがある訳でもなく、適正な値を見つけました。
意外と知られていないのが、W218のデッキは実はDVDオーディオも再生出来る優れ物です。
低音の迫力ばかりで中高音の解像度が悪かった純正オーディオも、
低音のパワフルさはキレが増し、中高音が驚くほどクリアーになった、
車格にふさわしいサウンドに生まれ変わりました。
新型プリウス カーオーディオの音質アップ その1
2024-03-14
今日ご紹介する1台は、現在の宇部店の作業から、トヨタの新型プリウスです。
フロント2WAYの純正スピーカーに、
専用のディスプレイオーディオのお車にベーシックパッケージを基本にあれこれと作業を行って行きます。
まずは純正の状態で一度音を確認してから作業にかかりました。
ドアスピーカーはこれまでと同じ16センチのオーソドックスなタイプで、カローラ系と同じ様です。
ダッシュのスピーカーはツイーターではなくスコーカーで、中音域まで鳴らしていました。
それにプラスしてダッシュにピュアディオブランドにATX-25ツイーターを取り付けて、
ドア低音・ダッシュ中音・後付けツイーター高音の3WAY構成で鳴らす様にします。
ただ鳴らすと同じ音域がかぶりまくりで、純正の状態でも中音域はかなり重なっていたので、
ピュアコンを使って音域制限をかけて、音の交通整理をして能率を上げて行きます。
帯域制限をかけるのに何故能率が上がるかというと、
同じ音域の周波数が違う方向からぶつかり合うと音がキャンセル気味となり、
薄く聴こえたり詰まって聴こえたするので、ピュアコンでの音域分けは重要になります。
平均的なピュアコンの値を入れて仮に鳴らしてみると、ちょっと中高音が足らなく聴こえたので、
ミッドとトレブルを1クリックづつ上げてバランスを取りました。
新型プリウスのスピーカーグリルは見た目の割にまあまあ音のヌケは良くて、
ツイーターの周波数レンジをやや狭くして、
スコーカーとミッドの上限をやや下げた値にピュアコンを替えてみると・・
何と音のキャンセルが亡くなったからか、
先ほどまで上げていたミッドとトレブルをセンターに戻しても十分に中高音が聴こえる様になりました。
これはコイルもコンデンサも固定の大手メーカー製のネットワークでは絶対に出来ない体感で、
最近のディスプレイオーディオと純正スピーカーを研究し尽くして、
ピュアコンは現在のシステムに合わせた値で、
2000年初頭のピュアコンに比べると同じ周波数で音をクロスさせていても、
コイルとコンデンサの比率をコイルをやや大きめに設定して、
インピーダンスを上げ気味で設定しているから出来る技です。
ベーシックパッツケージで一度音が決まったので、
これからドアの防振作業とドアスピーカーをJBL製の物に交換して行きます。
今の時点ではここまでで、これより先は『その2』でお届け致します。