取付ブログ
クラウンスポーツ ベーシックパッケージ開発
2024-03-25
今日ご紹介する1台は現在の宇部店の作業から、トヨタのクラウンスポーツです。
先代の220系クラウンの2画面ディスプレイとは打って変わって、
横長の大画面ディスプレイオーディオとなって、オーディオの駆動方式も変わっています。
ドアスピーカーは220系クラウンとよく似ていますが、駆動方式と周波数幅は変わっています。
ダッシュの中高音を鳴らすスコーカーはレクサスLSよりもインパネの形状がシンプルなために
中音の響きが良く、好印象が持てます。
スコーカー裏にはコンデンサが付いていて、ここで音を制御していましたが、
これは使わずにピュアコンで滑らかに音をコントロールします。
比較的ガラスの反射が少ないクラウンスポーツのダッシュスピーカーですが、
高音域はピュアディオブランドのATX-25ツイーターで鳴らして、中音域のみ純正スコーカーで鳴らして、
きめ細かい高音を再生させます。
実際にはもっと上のツイーターを使用しますが、初めての車両だったので、
まずはベーシックで音の傾向を確かめてから本格的な作業に入ります。
他にはドアの外板裏の響きを調査して、防振マットと防振メタルの貼り位置を探りました。
内張裏にはセメントコーティングの施工を行って、
ベーシックのトリプルパッケージとして一度音を確認しました。
グローブボックス下には比重の高いMDF板を敷いて、
その上にピュアコンの4点セットを取り付けて音を聴いて、
聴感上のフラットになる様に何度もブラックボックスとコイルを交換しました。
コイルは純白のボビンにピンクのラベルの井川が一から手巻きした物で、
機械巻した物に比べて音の透明感に定評があります。
最後にディスプレイオーディオのバス・ミッド・トレブルの3トーンを動かして音調整なのですが、
今回は全てがセンターでも十分に良い音で音楽が楽しめました。
ATX-25のベーシックパッケージで音が決まりましたが、
ATX-30やJU60を使用したアップバージョンやプレミアムタイプの方が
もっと素晴らしい音になるでしょう。
クラウンスポーツは最終的にフルシステムまでアップして行きます。
スイフトスポーツ カーオーディオの音質アップ その2
2024-03-24
今日ご紹介する1台は現在の宇部店の作業から、スイフトスポーツの続きです。
ラゲッジルームにはボンネットから電源ケーブルを引いて来て・・
ウーファーボックスとパワーアンプ2台を置いてレイアウトを決めます。
リアのハッチの内張を外して外板裏の響きを確かめて、響きの中心と周波数を調べて、
どこにどんな材質を貼るかをマーキングしてから防振材を貼り合わせます。
外したハッチの内張には粗目を付ける下処理を行って・・
手作業でランダムに厚い薄いを作りながらコーティング剤を塗って行きます。
更にAピラーも取り外してセメントコーティングの施工を行って、
かなり広範囲に防振を行って静粛性を高めます。
防振は車室内だけでなく、タイヤハウスの内側のプラスチック部分にも行い、
走りと快適さを両立した特別なスイフトスポーツに仕上げて行きます。
フロント周りではナビ裏に配線を引いて行き・・
ダッシュ上には広くマスキングを行って、ツイーター用のワイドスタンドの製作に入っています。
フルシステムのかなり手のかかった作業で、まだまだ作業は続きます。
今の時点ではここまでで、これより先は『その3』でお届け致します。
スズキ・スイフト カーオーディオの音質アップ
2024-03-23
今日ご紹介する1台は、昨日の福岡店の作業から、スズキのスイフトです。
既にシステムが取り付けられているお車に、ナビとサブウーファーの交換に伴う音調整を行いました。
ナビオーディオはスズキ純正のパナソニックからケンウッドのフローティングタイプの大画面タイプで、
これまでよりも音調整がかなり細かくなっています。
サブウーファーはJBLの薄型25センチから、
奥行きの深いピュアディオブランドのISP-W25に交換しました。
ラゲッジ下にはJBLの2CHアンプとモノラルアンプが取り付けてあって、
前から送られて来たRCA信号をピュアディオチューンのハイローコンバーターでウーファー用の低音と
フロント用の中高音に分けています。
フロントドアはぱっと見ノーマルですが・・
片側3層のフル防振の施工の後に、
インナーバッフルを製作してピュアディオブランドのZSP-LTD15が付けてあります。
ツイーターはJBLの26ミリ外ドームタイプのPシリーズの物を取り付けて、
車1台で3WAY構成となっています。
交換部分の作業が終わったら音調整を行って、
まずはケンウッドのナビのタイムディレイが全てのスピーカーに106センチがかかっているのを
全てゼロにします。
少しでも影響を受けない様に繋がっていないスピーカー部分も含めて全てゼロにして、
後から徐々に値を変える訳でななくて、調整の終わりまで全てゼロのままで、
本来の音楽に近い正確な音色で音を決めます。
K2やラウドネスなどの音響効果は最初は全てオフにしていましたが、
無いと物足りない部分もあったので、必要最小限でかけてイコライザー調整に入りました。
イコライザーは13バンドのグラフィックタイプも入っていますが、こちらはフラットのままにしておいて・・
プロモードEQをオンにしてパナメトリックイコライザーの0・2デジベルステップの画面に入って
調整を行いました。
ただいくら良い音に聴こえてもプリセットした時点で音がやや抑圧されるのでそこがベストではなくて、
調整⇒プリセット⇒試聴⇒調整を何度も繰り返して音を整えて行きました。
ラゲッジのチャンネルディバイダーのダイヤルの調整も含めて、約1時間かけて音調整を終了しました。
グローブボックス下のピュアコンは前回追い込んでいて、
フロントスピーカーとフロント用のアンプの条件が同じだったので変更は必要ありませんでした。
1時間の間にありとあらゆる組み合わせを変えて、最も生音・生声に近いと思われるセッティングに合わせて、
次の仕事が待っている宇部店へと帰りました。
日産デイズ スピーカーの音質アップ
2024-03-22
今日ご紹介する1台は、先日の宇部店の作業から、日産のデイズです。
日産純正の大画面ナビオーディオ付きの状態で入庫となって、
ベーシックパッケージの取付と、ベーシック防振とセメントコーティングの施工の、
トリプルパッケージの作業を行いました。
作業をしていてふと思ったのが、大画面ナビのお車は何台もこれまで作業を行っているのに、何か違う様な・・
以前の作業を見てみたら、スイッチやダイヤルが最新モデルは無くなっていたのでした。
ドアの作業はまず内張と防水シートを取り外して、外板裏に防振マット3種類と防振メタルを貼り合わせます。
外した内張にはツルツルの内張裏に粗目を付ける下処理を行ってから、
意図的に厚い薄いをランダムに作りながらセメントコーティングを行います。
ドアの作業が終わったらピラー下の純正ツイーターを鳴らなくして、
ダッシュ上にスタンドを使って適切な仰角・振り角を付けて、
ピュアディオブランドのATX-25ツイーターを取り付けます。
純正ナビから音を取り出してピュアディオブランドのPTSケーブルでグローブボックス下まで引いて来て、
比重の高いMDF板の上に4ピース構成のピュアコンを取り付けます。
純正ナビがパナソニック製で最初から各スピーカーに100センチのディレイがかかっていたので、
それを全てゼロにして本来の音色で聴ける様にして・・
イコライザーでレベルを調整しながら、ピュアコンの値を変えてインピーダンスを調整して、
生音・生声に近い状態に合わせて行きます。
いつも軽自動車の作業をして思うのが、1000万円を超える高級車より優れているのは、
オーディオの音色を自由にコントロール出来て、
本来の音楽の音に近づけた状態を聴きながらドライブ出来る所だという事です。
全ての1000万円を超える車がそうではありませんが、
スピーカーとスピーカーの間にわざと出てない音域を作って
いかにも良い音みたいに聴かせている車に比べると、
全ての音域が均等に鳴っている車に乗っている事はとても幸せな事だと思います。
スイフトスポーツ カーオーディオの音質アップ その1
2024-03-21
今日ご紹介する1台は、現在の宇部店の作業から、スズキのスイフトスポーツです。
スイフトがモデルチェンジして、上級モデルにはオーディオレス車の設定が無く、
おそらくスイフトスポーツもオーディオレスは無いだろうと、
モデルチェンジ前のオーディオレス車を購入されて、フルシステムの移設作業を行っています。
1990年代の終わり頃からお付き合い頂いているので、
もう26・7年のお付き合いとなり、当時はまだベーシックパッケージもZSPも無い時代で、
最初にナカミチなどの当時としては音にクセの無い一般的には不人気な商品を取り付けて頂いていました。
でもこうして20数年もお付き合い頂いているという事は、
クセの無い自然な音の商品を選んでいたからでは?と、当時を思い出していました。
作業は現在基礎作りの防振作業を行っていて、
ドア外板裏の響きを調べて4種類の防振材を貼り合わせています。
共振点の違う材質を貼り合わせていますが、
同じ共振点の物は近くに付けない方がドア全体の響きが同じ量の防振材を使っても効果が大きくなります。
リアドアにも同じ様に施工して行きます。
外した前後のドアの内張は、
ツルツルの面に粗目を付ける下処理を行ってからコーティング剤を塗って行きます。
意図的に厚い薄いをランダムに作って、
ドアが重たくならない割に振動が消える様に工夫しながら塗っています。
リアドアも同じ様に施工していて、裏を施工する前に表面は広く厚くマスキングしていて、
内張をあれこれと動かしてもキズが入らない様にしてあります。
コーティング剤が乾燥すると青白い色は茶色がかって来て、
これはセメントの材質だけではひび割れが起こるので、たわみを持たせる成分が入っていて、
その成分の乾燥途中の化学変化で色が変わって来ます。
フロンドドアには車室内からピュアディオブランドのSKY3のスピーカーケーブルを引いて来て、
これを見るとフルシステムを付けるという感じが出ていますね。
今日のところはここまでで、これより先は『その2』でお届け致します。