取付ブログ
アルファード・ディスプレイオーディオ車の音質アップ
2022-06-02
今日ご紹介する1台は、本日の宇部店の完成車から、トヨタのアルファードです。
トヨタ純正のディスプレイオーディオ付きのお車に、
グローブボックス内にオプションのDVDプレイヤーが付けてあるお車に、ベーシックパッケージの取付と、
ベーシック防振とセメントコーティングの施工の、トリプルパッケージの作業を行いました。
まずはドアの内張と防水シートを外して、何も貼ってない外板裏に防振マットと防振メタルを貼り合わせます。
純正の18センチスピーカーはかなり低音の量が出るので、防振作業で残響が減り、
かなり音のキレが良くなります。
外した内張り裏には吸音フェルトが2枚貼ってあって、ロードノイズが進入しやすいというのが分かります。
一度吸音フェルトを外して、ツルツルのプラスチックの表面に粗目を付ける作業を行って、
手作業で意図的にランダムに厚い薄いを作ってセメントコーティングを仕上げます。
ダッシュ周りの作業では、先端に付いている中高音を鳴らすスコーカーはそのまま使用して・・
その前にスタンドを使って仰角・振り角を付けたピュアディオブランドのATX-25ツイーターを
取り付けて、フロント2WAYのスピーカーを3WAY化して音質アップを図ります。
グローブボックス下には4ピース構成のピュアコンを取り付けて、
これまでのオーディオレス車や工場装着ナビ付き車とは違う、
ディスプレイオーディオ専用の値を取り付けました。
最初に以前の工場装着のナビ付き車の値を取り付けていましたが、
音調整をして行くと微妙に音のクセが違っていて、数値にするとブラックボックス内のコンデンサの値を
0・07マイクロ変えて、そこが一番生音に近く聴こえたので、そこで調整を終了しました。
ちなみに0・07マイクロは普通は誤差範囲なので、コンデンサ入庫時に図って左右のペアリングをして、
当りの上の方下の方を選別してストックして、それで音の精細な表現を変えています。
これが10年・15年前だと同じモデルの期間は同じピュアコンが使えたり、
モデルが代わっても2世代に渡って同じボックスが使えたりしていましたが、
近年では同じモデル内でも年次変更等で音の傾向が変わったりして、
その車ごとに細かく数値を変えてベストなセッティングを行っています。
トヨタ・ルーミー スピーカーの音質アップ
2022-06-01
今日ご紹介する1台は、先日の福岡店の作業から、トヨタのルーミーです。
アルパインのルーミー専用のビッグXを装着した状態で入庫となって、ベーシックパッケージの取付と、
前後のベーシック防振の施工の、トリプルパッケージの作業を行いました。
前にも書き込みましたが、Wパッケージはベーシックパッケージにフロントドアにベーシック防振を
加えた時の呼び方ですが、トリプルパッケージはそれにもう1工程プラスしたら全てトリプルパッケージで、
フロントにセメントコーティングを加えても、フロントのドアスピーカーを交換しても、
そして今回の様に前後にベーシック防振の場合も全てトリプルパッケージと呼んでいます。
作業はまずフロントの内張と防水シートを外して、外板裏に3種類の防振マットと防振メタルを
貼り合わせます。
同じ材質を広範囲に貼るよりも、形と共振点が違う材質を貼り合わせた方が鈍い音にならずに
小気味良い本来の音楽の音に近くなり、何よりもドアの重さがあまり増えないのが利点です。
リアのスライドドアも分解して、ベーシック防振の施工を行いました。
ベーシックパッケージなのでドアのスピーカーはそのまま使用して、
ダッシュの先端にスタンドを使って適切な仰角・振り角を付けて、
ピュアディオブランドのアップグレードのATX-30Jツイーターを取り付けています。
純正のミラー裏のツイーターに比べて、奥行き感があって、外ドームタイプで広がりのある高音を
再生させています。
純正がツイーターの後ろにコンデンサ1個で中低音をカットさせて、ドアのスピーカーは全ての音域が
垂れ流しの状態が・・
ベーシックパッケージではグローブボックス下のピュアコンで、
ツイーターとドアスピーカーの音域とインピーダンスを調整して、ツイーターはレベル調整もしているので、
制御の内容が全然違います。
特にドアスピーカーからのこもる不要な音域をカットして、
インピーダンスをやや上昇させる事で音に重みが出ているので、初めてのお客様がイメージされる
『純正のドアスピーカーの音にツイーターの高音が加わる』とは全く違う音のイメージになります。
全ての組み立てが終わって音が鳴る様になると、ビッグXの音調整機能を使って細かい音調整を行います。
まずタイムコレクション機能は全てゼロにして、イコライザー調整を行います。
ビッグXはパナメトリック式で、最初に動かす周波数と動かす幅を決めて、
それからレベルを動かす方式で、通常のグラフィック式に比べるとかなり時間がかかります。
それに加えてプリセットにメモリーすると若干音が変わってしまい、
せっかく良い音と思っても保存後に再生すると微妙にイメージが変わっているので、
何度も調整・保存・再生を繰り返しました。
音調整の中にはお客様のSDカードの音源も確かめていて、何が録音されているか一通り見て、
自分が実際にお会いして生の声を聞いている男性ボーカルが2名と、女性ボーカルの方が1名おられて、
うち2名は複数回お目にかかっているので、その時の声を思い出しながらセッティングを行いました。
それ以外に調整用のCDのアーティストさんの音源も聴いているので、シンプルなシステムながら、
これ以上生音に近づかないという、システムの限界まで追い込んだセッティングに仕上がっています。
アクティ・トラック カーオーディオの音質アップ
2022-05-30
今日ご紹介する1台は、先日の宇部店の完成車から、ホンダのアクティ・トラックです。
他にお持ちのホンダ車からギャザーズのナビオーディオを移植して取り付けて、
ベーシックパッケージの取付と、ドアの防振と、ドアスピーカーの取付を行いました。
元々付いていたCDチューナーを取り外して、移設するギャザーズのナビとカプラー形状が違って、
あれこれパーツを取り寄せて変換して取り付けました。
ツイーターはおなじみのピュアディオブランドのATX-25です。
アクティのフロントスピーカーはダッシュ上にあり、内側によっていてモノラルっぽく聴こえるので、
ミッドはドアにスピーカーの場所を変えて取り付けます。
ドアは片側3層のフル防振の施工を行った後に、
ピュアディオブランドのPSTケーブルのフルレンジタイプを通します。
そうはいってもアクティ・トラックはドアにスピーカーを取り付ける場所が無くて、
下の方は鉄板がむき出しです。
ドアの下部をマスキングして・・
アウター・スラントのバッフルを取り付けて、裏側に穴を空けて空気が抜ける様にします。
グローブボックス下のピュアコンはブラックボックス4連でSSF付きで、
右のツイーターレベルが強く感じたので片側だけSWRを入れて合計9ピース構成で音のマッチングを
取っています。
ギャザーズの中のイコライザーはケンウッド製らしく、
中高音はフラットで低音域のみ2カ所1クリックづつ動かして音を整えました。
ピュアコンを4連ボックスにすると制御の範囲が広いので、ほぼ中高音はフラットの事が多く、
ドア内の響きの制御で下の方だけ2カ所というパターンがかなり多い様な気がします。
ホンダの最後の軽トラックで、しかも4WD車の色が黒とかなりこだわりがある1台に、
フル防振とアウター化したZSPで特別な1台に仕上がり、これから末永く乗られる相棒が出来上がりました。
トヨタ・ヤリス スピーカーの音質アップ
2022-05-29
今日ご紹介する1台は、昨日の宇部店の作業から、トヨタのヤリスです。
トヨタ純正のディスプレイオーディオ付きのお車に、ベーシックパッケージの取付を行いました。
会社の営業車に使わない日に短時間で取り付けて欲しいというご要望で、1日以内で取付を行いました。
当社にデモカーのヤリスがあるから短時間で作業は終わるでしょうとお預かりして、
作業はスイスイと進んだのですが、ディスプレイオーディオの種類が違うので、
微妙にプリ部やパワー部の特性が違っていて、同じ車種ながら微妙なチューニングが必要でした。
ツイーターは同じ場所に同じピュアディオブランドのATX-25を取り付けて、
当社の車両はピラー根元に純正ツイーターが付いていましたが、
ここは使わないのでツイーターレスの車でも全く問題はありません。
グローブボックス下のピュアコンは本体の特性に合わせて微妙に値を変えています。
現行のヤリスやアクアはスピーカーグリルの形が特殊で、
ドアスピーカーの上限周波数の決定にはかなり気を使っており、
それにプラスして本体の特性の違いに合わせてピュアコンの値出しを慎重に行っています。
聴き慣れたFM山口のパーソナリティーの声も、値を選んでいるうちに徐々に本人の声に近くなって来て・・
今回は防振作業は行っていませんが、フルレンジで車輛アンプからダイレクトに繋がっていた
ドアスピーカーをピュアコンを通す事で、高音域をカットしてインピーダンスを少し上げているので、
低音の量が増して聴こえるので、3トーンのバスを1クリック下げてバランスを取りました。
車速連動ボリュームのALSはなるべくかけない方が音が滑らかなのでオフにして、
後はお客様に選んで頂く事にしました。
ベーシックのシングルパッケージですが、ノーマルの営業車からしたらかなり音が改善されているので、
これで快適に効率よく仕事が出来るでしょう。
追伸
ここのところ当社にデモカーがある車の入庫が2台続きました。
スバルBRZ カーオーディオの音質アップ
2022-05-28
今日ご紹介する1台は昨日の福岡店の完成車から、スバルのBRZです。
カロッツェリアの楽ナビを装着した状態で入庫となって、ベーシックパッケージの取付と、
ドアの3層のフル防振と、ドアスピーカーの交換を行って頂いていたところからシステムアップを行いました。
外板裏のベーシック防振に加えて、サービスホールを塞ぐ防振と、
内張裏のセメントコーティングを行っています。
ツイーターはおなじみのピュアディオブランドのATX-25で、
BRZの純正のツイーター位置は内側に入っていて、モノラルっぽくなるので、とてもこの位置は使えません。
しかもかなりガラスよりなので、ピュアディオのスタンドを使ったガラスの反射のほぼ無い鳴らし方は、
本来の音楽の音に近く聴こえます。
ドアスピーカーはJBLのGX600Cをインナーで取り付けていて、
当社の黒いBRZと同じ仕様になっていました。
今回は16センチの穴を13センチに変換するバッフルを取り付けて、
ピュアディオブランドのZSP-LTD15に交換を行いました。
ドアスピーカーを交換したのでピュアコンのミッドの値は大きく変わって、他の部分の値も少し変えて、
より生音・生声に近くなる様なセッティングを行いました。
BRZは着座位置が低く、ミッドと耳の高さがかなり近くなるので、
ミッドの上限周波数を決めるコイルの巻き数は通常よりも多い物を使用します。
火曜日に一度福岡店に来てある程度調整をしておいて、
昨日もう一度普通は使わない巻き数のコイルを用意しておいて、
BRZに取り付けては交換してはを繰り返して、最も適正な値の物を探しました。
巻きの少ない物から取り付けて行って、段々巻き数を増やして行って、
ボーカルや演奏が本物っぽくなって来て、ちょうどいい値を通り過ぎたら
低音と高音が目立つドンシャリ的な鳴り方になって来たので、そこでまた巻き数の少ない物に交換して、
今度は一番良い所を通り過ぎると、ツイーターの下限周波数とミッドの上限周波数が重なって来て、
今度は中音と高音の境目がしつこくなって来るので、何回か良い所を行き来して、
それでこの値が一番良いと判断します。
もちろん調整には何度もお会いして生の声や生の楽器の音を知っているアーティストさんの楽曲で調整して、
お客様の音源も聴いてトータルでバランスが取れているか確かめています。
イコライザーは中高音は完全なフラットで、低音域に少し強い所があったので2カ所1クリックづつ下げて、
BRZの調整は完了しました。
自社のBRZよりもシステムが上なので未知のゾーンでしたが、基本的に車を知り尽くしているので、
非常に完成度の高い状態に仕上がっています。