取付ブログ
アバルト595 カーオーディオの音質アップ
2018-11-02
今日ご紹介する1台は、現在の宇部店の作業から、アバルトの595です。
既にシステムを取り付けて頂いているお車ですが、
スピーカーケーブルを1メートル1000円のPSTケーブルから、
12000円のSKY3ケーブルに引き替えを行いました。
SKY3ケーブルは銅線が1本1本絶縁してあって、
音を送っている時に他の線とつながらない様になっていて、
末端で焼入れを行って絶縁を取り除き、
そこで全ての線を導通させるという特殊な方式を使って良い音を再生しています。
ただし、その焼入れがとても難しくて、焼き入れする人の腕の良し悪しで音が変わってしまいます。
例えば焼が甘いと一部の絶縁が取れていなくて、実質的に導通している本数が減ったり、
逆に焼が強過ぎると外側の線が解けて落ちてしまって本数が減ってと、
ほんの数秒の焼入れのタイミングで音質が大きく変わってしまいます。
ここで焼入れの工程をご説明しましょう。
まず秘伝のタレみたいに17年間足し続けて来た独自の配合のハンダが入った
小型の溶鉱炉をオンにします。
設定温度は370度で、スタートした時の室内温度が22度ですから、
ハンダの塊は22度と弔辞されています。
101度まで温度が上昇したところでラジオペンチでつついてみると、
ザ・ブングルのギャグではありませが、カッチカッチです。
スタートから約1時間半後にはほぼ設定温度まで上がって来て、
表面がザラザラして艶が無い状態です。
そこでヘラを使って表面のザラザラを取り除きます。
するとキラキラと帳面が輝くハンダのプールが出来上がり、
そこへ先ほどの全ての線が絶縁されているSKY3のケーブルを漬け込みます。
数秒でハンダをくぐらした後に、床に線と線の間に含まれたハンダを床に叩き落として・・
隙間にモーターで自動送りのハンダ小手で高速で高級ハンダを差し込んで、
更に余分なハンダを床に叩き付けて抜いて、最後にエアーで急冷却をかけて冷まします。
そして出来上がったのがこの状態で、全ての銅線が導通して、
こ後にターミナルを取り付けて車にはわす様になります。
アバルト595ではアンプとピュアコン間2本と、
ピュアコンかミッド2本・ツイーター2本の合計6本を付け替えて、
1本当り4ヶ所の焼入れで合計24ヶ所の焼入れで、
1台分の焼入れが終わった時は1日分の仕事を終えたぐらいの疲れが出ます。
SKY3のケーブルはケーブル自体の性能にプラスして、
焼入れの機材・ハンダの材質の組み合せ・加工のタイミングの3つの要素で、
他の店では表現出来ないナチュラルなサウンドを再生させる事が出来る様になります。
レクサスGS カーオーディオの音質アップ
2018-11-01
今日ご紹介する1台は、現在の福岡店の作業から、レクサスのGSです。
全車異型パネルの専用ナビオーディオ付きのお車で、
スピーカーやアンプの取り付けを行いました。
まずスピーカーを取り付ける前にドアの内張りを外して、
防振作業を行います。
先代のGSに比べるとバッサリと防振材が減っていますが、
逆に中途半端な材質が沢山貼ってあるよりは、
こちらの方が良い響きを出し易い構造です。
複雑な構造に合わせて材質を使い分けて、隅の方まで響きを取って行きます。
内張り裏に吸音フェルトを大量に貼って、
ドアから入ったロードノイズを抑えようと手法を取っていますが、
まずドアの鉄板の響きを抑えて、内張り裏にセメントコーティングを施すので、
かなりの静粛性と断熱性アップになっています。
ドア防振が終わって基礎がしっかりしたら、次にドアにアウター・スラントのバッフルを製作して、
以前乗られていたお車から移設して来たピュアディオブランドのZSP-MIDを取り付けました。
ツイーターはワイドスタンドを製作して、
JU60の前のハイエンドツイーター・ユニコーンを取り付けています。
リアのトランクルームは大幅に加工して、
純正の20センチウーファーの下にエンクロージャーを取り付けて、
25センチサイズのウーファーを取り付けています。
写真では見えませんが、ピュアディオブランドのZSPウーファーが取り付けてあります。
またトランクの右横の純正パワーアンプからフロント信号を取り出して、
中高音と低音に分割されたマルチアンプの信号を
ピュアディオチューンのミックスコンバーターこ通してフルレンジ化して、
チャンネルディバーダーでウーファー信号と100ヘルツ以上のフロント信号に分離して、
ナカミチのPAー2004のPバージョンにつないで、
車1台で3WAY構成のシステムとしています。
グローブボックス下のピュアコンはブラックボックス4連で、
スピーカーケーブルも最上級の物を使用しています。
GSの純正システムはセンタースピーカーが付いていて、
これを鳴らさないと物足りなくて、
かといってフルに鳴らすと後付けのシステムと融合せず、
アッテネーター回路を入れて微調整して、他のスピーカーとマッチングさせました。
以前乗られていたお車はプレミアムサウンド車でも
2DINのスペースを作る事が出来たのですが、
今回は全く純正システムが外せず、
純正がベースながらここまで出来るという指針が示せた作業となりました。
ダイハツ ミライース スピーカーの音質アップ
2018-10-31
今日ご紹介する1台は、先日の札幌店の作業から
ダイハツのミラ・イースです。
クラリオン製のナビオーディオを装着した状態で入庫となって、
ベーシックパッケージの取り付けと、ドア防振の作業を行いました。
まずはドアの内張りと防水シートを外して、外板裏に防振メタルと防振マットを貼り合せます。
狭い入り組んだ部分の高い音の響きを防振メタルで抑えます。
四角いマットが2種類あると先日のブログで書き込みましたが、こういう横に長い部分では
カットして貼りつける事が出来る材質と、そのまま四角で使わないといけないマットの2種類を
使い分けています。
外板裏の響きの種類と、貼る材質の共振点の違いを上手く利用して、
ドアが重たくならない割りに効果的な防振を実現したのがピュアディオのベーシック防振です。
ドアの作業が終わったらクラリオン製のナビを一度取り外して、裏から音信号を取り出して、
PSTケーブルでグローブボックス下まで送ります。
回のベーシックパッケージは以前乗られていたお車から移設した物で、ピュアコンは
オプションを含んだ4連ボックスになっていて、後付けのコイルをミラ・イース用の物に交換して
マッチングさせています。
ツイーターはJBLの25ミリ外ドームタイプで、スタンドを使って適切な仰角と振り角を付けて、
ダッシュの上から上質な高音を降りそそいでくれます。
全ての結線と組み立てが終わったらクラリオンのナビの音調整を行います。
純正のかったるい状態なら音を強調する機能も有効ですが、ベーシックのWパッケージで
音質は大幅に改善してあるので、強調機能は逆に邪魔となり、ほとんどの項目をオフにして
イコライザーのみの調整を行います。
クラリオン製のナビオーディオ音は調整機能をオフにすれば極めて素直な音になり、
以前のデモカーのアウディA3や現行のデモカーのNボックスなどで予想を超えた音質で
多くの方を驚かせていました。
純正スピーカーは音が悪くて使い物にならないとか、ナビの銘柄はここでないといけないとかいう、
世の中のトレンドと真逆を行きながらも、何故か本来の音楽に近い音を再現するのがピュアディオ流の
音造りです。
セレナNISMO カーオーディオの音質アップ
2018-10-29
今日ご紹介する1台は、先日の宇部店の作業から、日産のセレナNISMOです。
オーディオレスの状態で入庫となって、サイバーナビの取り付けを行った後に、
以前乗られていたお車からスピーカーやアンプを移設して取り付けました。
サウンドピュアディオのラジオCMでは「あらかじめナビオーディオはディーラーで装着した上でご来店下さい。」
と言っている宇部店ですが、セレナのお客様はもう19年のお付き合いで、
システムも大きいので全て宇部店で取り付ける事になりました。
まずドアの内張りを外して、スピーカーと防水シートを外すと中は何も貼ってない状態です。
手順書に防振材の貼り位置と種類が記載されていますが、
位置は指で軽くはじきながら「ここが響きの中心!」という
位置を確認した上でマーキングして、それから防振材を貼って行きます。
四角と丸型の防振マットと、ゴールドに輝く防振メタルを貼り合わせて防振しますが、
四角は材質違いで2種類あるので、実際には4種類を貼り合わせて、
ドアの重量が増えない割りに効果的な防振を行っています。
外板裏の防振が終わったらサービスホールを塞ぐ防振をおこなって、
内張りにセメントコーティングを行って、片ドア
3面のフル防振の状態になりました。
リアのスライドドアは静粛性アップを目的として、
ベーシック防振とセメントコーティングの2面の防振を加えています。
更に静粛性アップを求めて、
リアのハッチ周りの内張りもセメントコーティングを施しています。
スピーカーの方はドアにアウター・スラントのバッフルを製作して、
JBLの660GTIのミッドを取り付けています。
ツイーターは3台前のお車から移設され続けておられるピュアディオの
以前のハイエンドツイーター・ユニコーンで、16年ぐらいお使いになっています。
リアのラゲッジには床にエンクロージャーを埋め込んで、
JBLの25センチウーファーを取り付けていて、
右半分にはパワーアンプと31バンドイコライザーなどが仕込まれています。
グリルは厚くて頑丈なので、荷物が普通に積める強度があります。
サイバーナビに内蔵されている簡易型イコライザーと詳細イコライザーの2つが入っていますが、
以前からお持ちのイコライザーが31バンドのためにどちらもフラットで使用して、
全て後付けイコライザーで調整します。
最近のトレンドとなりつつある、ナビオーディオをベースにした車1台で3WAY構成となる、
フルシステムが完成しました。
ハリアーG’s カーオーディオの音質アップ
2018-10-28
今日ご紹介する1台は、先日の福岡店の作業から、
トヨタのハリアーG’sです。
ディーラーでハリアーG’s専用のアルパインのビッグXを装着した状態で入庫となって、
以前乗られていたお車からフルシステムを移設して取付けました。
フロントドアはフル防振の施工の後にアウターバッフルを製作して、
ピュアディオブランドのZSP-MIDを移設して来て取付けています。
何と11年も使っておられますが、いまだに健常で良い音を奏でています。
ツイーターはJBLの508GTIのツイーターにワイドスタンドを製作して取付けていて、
こちらは以前ベーシックの標準パッケージにプラス14000円と税で選べるという形で、
500セット以上を販売した商品で、2004年に購入された物です。
ワイドスタンドを使用していて、更に根元まで太いケーブルでひいて来ているので、
角度の微調整でも一度ピラーの内貼りを外して、
ケーブルの引き加減を調整しながら合わせないといけません。
ラゲッジの床にはピュアディオブランドのZSPウーファーが埋め込んでいて、
センターのPマークがインクが乗り難いぐらい
剛性が高いアルミのセンターが音質が高い証となっています。
床の右寄りには下段にパワーアンプで、上段にはデジタルプロセッサーが取付けてあって、
パワーアンプはナカミチのPAー2004のピュアディオチューンの物でフロントと
ウーファーの両方を鳴らしていて、こちらはツイーターと同じ時に』購入されていて、
2004年から長きに渡って良い音を奏でています。
デジタルプロセッサーは今回新しく購入されて、2004年モデルと
2018年モデルが融合されてシステムを構築していますが、
ピュアディオ推奨モデルは全てあらかじめ鳴らし合わせをした上での推奨モデルの為、
見事にマッチングして生演奏に近い音を再生しています。
全ての組み立てが終わって音が出る様になったら、
まずグローブボックス下のピュアコンの値をあれこれと変えて音を探った後に、
デジタルプロセッサーで細かく音を追い込んで行きます。
システムが軽いうちはビッグXのメディアエクスパンダ-が勢いを付けてくれますが、
今回の様にシステムが大きくなると逆に邪魔になるので、
オフにしてから音を追い込んで行きます。
長年愛用された製品と、新たに購入された製品を見事に融合した、
素晴らしいフルシステムのカーオーディオが完成しました。
追伸
福岡店にはもう次のハリアーが入庫していて、こちらも長年使われた製品を、
2台前のお車から移設され続けておられます。
ピュアディオの推奨製品は鳴らし合わせのテストの上、
クセの無い物だけを選んで販売しているので、流行り廃りに影響されず、
同じ価値観で長い年数飽きる事無く使える所が魅力です。