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取付ブログ

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ボルボV90 ハーマンカードン車の音質アップ その1

2023-01-21
今日ご紹介する1台は、昨日の福岡店の完成車から、ボルボのV90クロスカントリーです。



ハーマンカードンのプレミアムサウンド付きのディスプレイオーディオ車に、
JU60を使用したプレミアムベーシックパッケージの取付と、ドア4枚に2層の防振施工を行いました。



以前のV90はB&Wのプレミアムサウンドでしたが、
今回からハーマンカードンに納入メーカーが変わったそうで、
これまでのプレミアムサウンド用のデーターは使えないので、一からパッケージの開発を行いました。



ただドアの構造はこれまでと同じで、V90のドアはインナーパネルで覆われているので、
樹脂の響く部分に防振メタルを貼って、スピーカーの周りに防振マットを貼り付けた防振を前後に
行っています。



更に内張裏に粗目を付ける下処理を行って・・



前後のドアにセメントコーティングの施工を行っています。



元々頑丈に出来ている北欧車でもドア防振の効果はあり、音質・静粛性の他に断熱性も上がり、
今の寒い時期や夏の暑い時期は、ノーマルのドアと比べるとエアコンの利きがいいのが実感出来ます。



ドアの作業が終わったら運転席下の車両アンプから音信号を取り出して、
ピュアディオブランドの高級ケーブルのSKYでグローブボックス下まで音を引いて行きます。



高性能のSKYケーブルを使う事で、プレミアムサウンドとJU60の性能を最大限に取り出します。



今日はここまでで、これより先は後日の『その2』でお届け致します。



ホンダNボックス スピーカーの音質アップ

2023-01-20
今日ご紹介する1台は、先日の宇部店の作業から、ホンダのNボックスです。



ホンダ純正のギャザーズのナビオーディオを装着した状態で入庫となって、
ベーシックパッケージの取付と、ベーシック防振の施工の、Wパッケージの作業を行いました。



来店去られ時にちょうどNボックス・カスタムがお店にあったので試聴して頂いて、
音はとても気に入って頂いたのですが・・



「自分のはカスタムではないので、ここにツイーターが付いていないので、
この音にはなりませんよね?」と聞かれて、
「いいえ、ここは鳴らしていないのでツイーター無しの車でも同じ音が出ます。」と自信を持ってお答えして、
そのまま入庫となりました。



まずはドアの内張と防水シートを外して、外板裏に防振マットと防振メタルを貼り合わせます。



次にダッシュ上にピュアディオブランドのATX-25を取り付けて、
当社のデモカーと同じ仰角・振り角でセットします。



純正ナビからピュアディオブランドのPSTケーブルで音信号をグローブボックス下まで引いて来て、
比重の高いMDF板を敷いた上にピュアコンの4ピース構成の物を取り付けます。



白いボビンにピンクのラベルは井川が一から手巻きしたコイルで、
純度の高い銅線を一度ボビンに巻いて、おおよそのインダクタンスが取れたら一度ほどいて、
更にきつく巻いて希望のインダクタンス値に合わせて、それでも納得が行かなかったらもう一度きつく巻いて、
同じインダクタンスでもQ値が高いコイルを製作しています。



自分は中学生から高校生の時にはコイルを巻くのを趣味にしていて、
いかに高性能のコイルを巻けるかという事に青春をかけていて、
まさかそれが60を過ぎて役に立つとは全く思っていなくて、
学生で少ないお小遣いで遠くまで無線の電波を飛ばしたいがためのコイル巻きでした。



全ての結線が終わって音が鳴る様になったら、調整用のCDやSDカードと、
FMラジオなどのソースを変えながらイコライザー調整を行いました。



福岡店だとこれまで時間が上手い事合うと、
サウンドピュアディオからの音で調整しましたと書いていたのが、
今年からFM山口の第一スタジオがFMYサウンドピュアディオとなったので、
自社のネームの放送局で音調整が出来る様になりました。



Nボックスのお客様は日曜日の『山下達郎のサンデーソングブック』が終わって直ぐの
ベーシックパッケージのCMを聞いて来店されたそうで、
CMの『超高音質を低価格で実現』という台詞が事が本当だった事をデモカーで体感されて、
その場で入庫を決めて頂きました。



入庫前の音と出来上がりの音にあまりに差があるので、
「本当にドアのスピーカーは替えていないんですよね?」と驚かれていました。



フォルクスワーゲン・ゴルフ スピーカーの音質アップ その2

2023-01-19
今日ご紹介する一台は、現在の宇部店の作業の続きから、フォルクスワーゲンのゴルフGTIです。



純正のナビオーディオを活かしたベーシックの5thパッケージの取付の後半です。



4枚のドアのセメントコーティングは、徐々に乾燥すると化学変化で色味が白から青白くなり、
最後は茶色へと変わって行きました。



ベーシックパッケージなのでドアの16センチスピーカーはそのまま使用しますが、
エッジの手前にゴムのドットが6カ所あり、元々重みのあるゴムエッジに更に重みを付けています。



そして4枚の内張を組み付けたらドアの作業は完了です。



Aピラーの純正ツイーターは鳴らなくして、
ダッシュにピュアディオブランドのATX-25ツイーターを取り付けて、
理想の位置で拡散するタイプのツイーターで上質な高音を拡散させます。



この年式のゴルフはグローブボックス内にプレイヤーがあり、
その後ろのアンプから音信号を取り出して下にピュアディオブランドのPSTケーブルで送ります。



グローブボックス下には比重の高いMDF板を敷いて、その上にピュアコンを取り付けて、
4つのスピーカーに周波数帯域とインピーダンスをコントロールして送っています。



6本のPSTケーブルでも赤みがかかった2本は高音域専用設計で、
通す音域のみにコストをかけて、同じ価格でもより高いクオリティで音を再生出来る様に工夫しています。



最後に3トーンの調整を行って、その後で井川家長男がスペアナ測定をおこなって、
入庫時の測定との差を確認します。



ベーシックパッケージのオプション4品の5thパッケージですが、下地作りにかなり時間がかかり、
数日がかりで一台を完成させていますが、音質が良い事はもちろんの事、静粛性と断熱もアップして、
特別なゴルフGTIに仕上がりました。



フォルクスワーゲン・ゴルフ スピーカーの音質アップ その1

2023-01-18
今日ご紹介する1台は、現在の宇部店の作業から、フォルクスワーゲンのゴルフです。



専用パネルのナビオーディオ付きのお車に、
ベーシックパッケージの取付と、前後のドアの防振作業を行っています。




Wパッケージがベーシック+前のベーシック防振で、
それにセメントコーティングを加えるとトリプルパッケージなので、
それに更にリアドアに2層の防振を加えているので5thパッケージとなります。



まずドアの位置貼りを外すと、ドイツ車ならではのがっちりした鉄板で・・



防振など必要無い様に見えますが、このインナーパネルがけっこう響きます。



ベーシック防振の8枚の防振材のうちの3枚をインナーパネルに貼って・・



外板裏の工場装着の入り組んだ形の防振材の無い部分に3枚貼って、
後2枚を内張のドアポケットの内側に貼って、ドア全体の響きを抑えています。



リアのドアにも同じ様に施工して行きます。



次に外した内張にマスキングして、コーティング剤が浸みてはいけない部分を塞いで、
前側は全体をビニールでマスキングして傷が入らない様にしてあるので、
塗りに入る前にかなりの時間を使っています。



そして手作業で意図的に厚い・薄いを作って、
振動が通過し難い状態にして、ドアが重たくならない割に強い防振効果が得られる様に工夫しています。



リアの内張にもセメントコーティングを加えて、ドア4枚の塗りが終わったら乾燥するの待ちます。



ドア4枚に2層づつの防振を加えるとかなり下準備で時間がかかり、
次回は電気関係の作業の部分を『その2』で掲載致します。



今のサウンドピュアディオが出来るまでの40年史+12 第9話 1983年から85年

2023-01-16
今のサウンドピュアディオが出来るまでの40年史プラス12年は、
年末にやっとカーオーディオ専門店を宇部市にオープンさせたという所まで行って、
今日は普通のカーオーディオ専門店から他のカーオーディオ専門店と違う道に歩み出した頃の
お話を書き込みたいと思います。



オープン当時はまだ取付キットと呼ばれる物がほぼ無い状態で、
音の良し悪しよりも純正のパネルを糸のこぎりと金切りのこの刃とカッターナイフで上手い事加工すれば、
量販店で取り付けた切り口がガタガタの取付よりもオシャレというだけでお客様が集まっていて、
音に対するセンスは選ぶ商品の組み合わせで差を付けている時代が1984年頃まででした。



1983年から4年といえばマイケル・ジャクソンの大ヒットアルバム『スリラー』や、
ヴァン・ヘイレンの『1984』などの洋楽のヒットアルバムが多く、
家のオーディオではなくて車の中の方が音楽を聴く時間が長いからと、
カーオーディオの需要が増えて来た頃でした。



ただこんなチャンスを量販店が指をくわえて見ている訳はなく、
そのうち取付キットなる物が出て来て、パネル加工の差でお客様が集まるという時代も過ぎて来て、
更に取り付け工賃がサービスという量販店の販売方法も専門店の集客や収益に影響を及ぼして来て、
楽ではない周期に入って来ました。



ここでプラスチック加工の綺麗さで集客から、鳴っている音質の差で集客に舵を切る時が来て、
またカーオーディオの製品自体はカーアクセサリーとしての需要が高まって、
キラキラ・ピカピカと光る物が量販店の店頭に並び、それがマーケットで主役となって来ました。



当時はアルパインとケンウッドの2社に力を入れていたのが、
まずケンウッドはホームオーディオの様なシルバーのパネルに、
大型の丸いツマミで他のカーオーディオとは違うイメージだったのが、最も光る様なデザインに変わり、
専門店から量販店向けの商品に変わりました。



アルパインは遅れて派手になったのですが、当初はオートイコライザーという、
マイクで音を拾って自動で強弱を付けてフラットにするという商品が出て来て、
たまたまそのデモカーを作らないかという話があって取付を行ったのですが、
これが何故か何回ピンクノイズを出して測定してもフラットになってしまい、
これではデモにならないという話になりました。



これが自分が知らないうちにフラットの方向に音を持って行ける才能を持っていて、
なぜこんな風になるかは自分でも分かっていませんでしたが、
無線で培った技術や無線で知り合った方に放送局に努めておられた方が多かったので、
何回か放送局を訪ねた時に『本来音楽の音がこういうもの』というのが身に付いていたのでしょう。



そんな事があった後にアルパインもケンウッドの後を追って派手な方向に行き、
段々販売したい物が無くなって来た時にナカミチというブランドとJVCというブランドが出て来て、
派手なイルミは無いが自然な音質が売りのメーカーがやっと出て来て、これが次の主力商品となりました。



そういう販売方法だったために量販店では買いたくないという品の良いお客様が良く来られていて、
その中に投資家のお客様がおられて、株の売り買いで利益が出たら買い物に来て頂ける方でした。



その方がある日買い物ではないけれど来店されて、
「○○○というメーカーが凄く売れる製品を出したというけど、その商品ってどうなの?」と
聞きに来られました。



自分は「値段が安いのにやたら機能が多くて、狭いパネルにいっぱいスイッチが付いて、
あれは将来故障の原因になるので、その商品はうちでは販売しません。」と答えました。



するとそのお客様が投資家向けのメーカーの情報というのを見せて下さって、
そこには『低価格で多機能な製品を発売して、市場でのシェアを拡大する』と書いてあって、
「えーっ、こんなの量販向けで、何年かで使い捨てですよ。」と自分が答えたら、
「じゃあここの株を買うのはやめておく。」と言われて帰りました。



それから何か月か経ってその投資家のお客様が来店されて、
「あの時あそこの株を買わなくて良かったよ。」と言われて、
メーカーが株価が下落すると目先のシェアを上げるために安くて多機能な商品を投入して、
投資家の気を引くというのが分かり、そのお客様から投資家向けの情報を聞いていたのが、
後には自分で投資家向けの情報を入手する様になり、メーカーの本音と建て前を知る事となり、
他のお店がメーカーの言いなりになってつまづくのを横目で見るみたいなビジネスが出来る様になりました。



しかしその後もメーカーの新製品発表会の話と投資家向けの情報は180度違う話が多く、
例えば専門店の前では「これからも専門店を大切にして行きます。」と言いながら、
投資家向けの情報では、「これからは量販店や自動車メーカー向けに販売を進める。」と言っており、
「カーオーディオ専門店はこんな話を信じていていいのか?」と、
業界の未来に不安を感じながら毎日を過ごして行きました。



今自分のカーオーディオ専門店としての40年を振り返った時に、
品の良いお客様を中心にビジネスを考えていた事で、その投資家のお客様と知り合えて、
正しい情報を元に会社を運営出来て良かったと感謝しています。



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