取付ブログ
日産デイズ カーオーディオの音質アップ その1
2023-07-13
今日ご紹介する1台は、現在の宇部店の作業から、日産のデイズです。
カロッツェリアのサイバーナビを装着した状態で入庫となって、
ベーシックのWパッケージの取付をして頂いていたところからのシステムアップの作業です。
ダッシュの先端の純正ツイーターは使わず、
スタンドを使ってピュアディオブランドのATX-25ツイーターを取り付けています。
ドア内には4種類の防振材を貼り合わせたベーシック防振の施工を行っていて、
ここからシステムアップをして行きます。
まずドアの内張を外して・・
サービスホールに金属シートを貼り付ける防振をプラスします。
内張り裏にはセメントコーティングの施工を行って、これで方ドア3層のフル防振の状態になりました。
この年式のデイズはドアの中ほどに16センチスピーカーが付いていて、
ここにアウターバッフルを製作して13センチスピーカーを取り付ける予定を、
ちょうど通常のスピーカー位置にサービスホールが空いているので、
ここを利用してアウター・スラントバッフルを製作します。
内張りの表をマスキングして、ドリンクホルダーを切り取ってアウターを作ります。
デイズはダッシュの左右にもドリンクホルダーが付いているので、
音質的にこちらの方が良いという事でこちらを希望されたので、今から木とパテを使って造作して行きます。
ダッシュのツイーターは交換して、ワイドスタンドを使用するので製作していて、
この時期なかなかエアコンの除湿機能だけでは乾燥しないので、遠赤外線ヒーターを使って乾かしています。
今日のところはここまでで、この続きは『その2』でお届け致します。
三菱アイ カーオーディオの音質アップ
2023-07-12
今日ご紹介する1台は、現在の宇部店の作業から、三菱のアイです。
オーディオレス車にカロッツェリアの1DINのデッキを取り付けて、
ベーシックのトリプルパッケージを取り付けられていたところからのシステムアップです。
ドア内はサービスホールを金属シートで塞ぐ防振を加えて・・
内張り裏にセメントコーティングを加えて方ドア3層のフル防振にしてあります。
ドアの内張の表にはアウター・スラントのバッフルを製作して、
ピュアディオブランドのZSP-MIDを取り付けています。
ツイーターはピュアディオブランドのATX-30のアップグレードツイーターで、
最初はシンプルスタンドで取り付けていたのをワイドスタンドを製作しました。
ATX-30とJU60はサイズが同じに設計されていて、
ツイーターの互換が効くので試し聴きでJU60のブラックを取り付けてみました。
ピュアコンの値はJU60のブラックに換えてみて聴いて・・
イコライザーを1カ所1クリック動かして聴感上のフラットにしました。
ただし1DINデッキのイコライザーは動かした周波数以外のバンドに影響が出て、
何だか他の周波数がくすんだ気がするので、ピュアコンの値を変えてみて、
イコライザーがフラットで生音・生声に近くなる様に調整しました。
周波数ごとのレベルが合うのと、音色がきちんと合うというのは別問題で、
いくら測定上でフラットになってもそれが良い音とは限らないという事が分かった作業でした。
山下達郎さんの生声を求めて
2023-07-10
昨日は15時に仕事を切り上げて、周南市の周南文化会館にコンサートを聴きに行きました。
アーティストは山下達郎さんで、パフォーマンス2023という全国ツアーで、
周南市文化会館は5年ぶりだそうです。
山口県は4会場目で、MCもまだ完成していないアットホームな感じで、
これまでは最後の方が多かったので新鮮な感じがしました。
今回のコンサートはJFN系のFM山口が主催名義で、
ひょっしたら公演後に放送に会うという時間があって、そこに加われるかも?と甘い事を考えていたら、
昨日は他の方も会えない様で、自分はひたすらコンサート内で生声を集める事に集中しました。
前回は確か前から15列目で、それでも良い席と思っていたのが、今回は前から7列目の27番で、
マイクスタンドは27番と28番の間に立っていて、これはど真ん中と言ってもいいでしょう。
6列目からはファンクラブの方の様で、前に座っておられた方は東京から新幹線で来られて、
広島で止まってしまったのでレンタカーで来ようかと思っていたら、在来線が通っていたので、
それに乗って来られたと話されていました。
そんな大雨の中にやっとの事で着かれた方も多い貴重なコンサートを、
ここぞとばかりに真剣な聴き方をして、前回も使った自分の聴き方を再現しますと、
これだ!という楽曲のボーカル部分では手を耳の後ろに当てて、
後ろの残響音と左右のPAの音を極力聞かない様にして、
前から飛んでくる達郎さんの生音を集めるという手法で、15列目と7列目は聴こえ方が全然違います。
そこに加えてスタンドからマイクを外してハンドマイクで、舞台の一番前まで出て来るシーンもあって、
「ここだ!」と自分も50センチ程度前に体を乗り出して、達郎さんが1・5メートル程度前に出られたので、
合わせて2メートルほど距離が近づきました。
以前から掛け声の「カモン!」とか、「ヘイ!」はマイクから少し横にそらして言われているので、
それはほとんどマイクを通らず生声で、『ドーナッツソング』は演奏に比べて声の比率が高いために
かなり生声を収集出来ました。
ただいつもあるかどうかは時の運の、
マイクを持たずにPAを通さず生の声を客席に届けるが今回はありました!
そんなこんなで前半でしっかりと生声のイメージを頭に焼き付ける事が出来て、
「本来の声はこうだが、PAを通すとこんな風に聴こえる。」というのが分かるぐらいになりました。
そのため自分の大好きな『クリスマスイブ』を耳に手を当てる状態ではなく、
PA通しで初めて最初から終わりまで聴いて、「会場でクリスマスイブを聴くとこんな風に聴こえるのか。」と
実感出来ました。
行と帰りはアウディeトロンで移動していて、
この車で最もあたりの良いコンデンサはこれだろうという値が頭の中をよぎりましたが、
お客様に最優先でお渡ししているので、本当にピッタリ合わせるのはもう少し先になりそうです。
その分お客様には、今あるパーツの中で最もあたりの良い物を付けているので、
そこはお客様の方がいいなと思う事もあります。
そんなこんなの山下達郎さんのコンサートは、
その日の2時30分ごろにジャニーズ問題に関するコメントを述べられて、
ちょっとナーバスな雰囲気かと思えばコンサートはそうでもなく、
自分も専務も会場の皆さんおそらく今までで最高のパフォーマンスを届けて下さったと思います。
帰りに自分は『ライド・オン・タイム』のLPレコードを買って・・
専務はパンフレットとグッズをフル買いしていました。
普通は買えないCDも4枚買って帰りました。
1990年前後は山下達郎さんのCDを使って音調整を行っていて、
一度他のアーティストさんに浮気して、
それから2000年前後も一度達郎さんの楽曲を調整用に使っていて、
2006年以降は実際にお会いして生声・生音が聴けるアーティストさんが
調整用CDとして使って来ましたが、今日から再び山下達郎さんの楽曲も調整用のCDに加えます。
今回のコンサートは会場の良い席に座る事が出来て、かなりの時間生の声を聴く事が出来て、
カーオーディオの音造りを行うために貴重な体験が出来たと思います。
今日の宇部店は
2023-07-09
今日山口県は大雨が降ったり小雨になったりを繰り返していて、現在新幹線は止まっています。
宇部店の駐車場は場所によっては水たまりが出来ていて、
クロスビーはベンチシートのなので反対側のドアから降りました。
そんな大雨の中、今日は周南市で山下達郎さんのコンサートが行われる日です。
CD以外にLPレコードとミュージックカセットテープまで買っているファンですが、
前回はチケットの手配が遅くて入手出来なかったのが、今回はかなり良い席で聴けるはずですが、
この天気で中止かどうか気になるところです。
あまりの雨のためにお客様には入庫予定になっていても先延ばしにしていいのでとお願いしていて、
昨日からはピュアコンなどの作りだめを行っています。
困っているのがコンデンサーの値のあたりを探っている作業で、
某メーカーの1μFのコンデンサは夏場と冬場で微妙に値が違って、
冬場は1μを下回る物が多く、夏場は1μを越える物が多くなり、
JU60のブラック用は1μよりも下が必要となるためにこの辺りのストックが切れてきています。
ただ1μを越えた物は在庫が過剰になっていて、これはベーシックパッケージ用として使えるので、
本来のグレードのパーツ以上の物が使ってあるベーシックパッケージが大量に出来ます。
今回仕入れた1μFのコンデンサを精度の高い測定器で測ってマーキングしたら、
1μを切った物が2個で、冬場にもっと仕入れておけば良かったのですが、
冬場は戦争の関係でパーツ不足で、1回仕入れるのに3カ月ぐらい待っていたら、
結局春以降の仕入れが多く、寒い時期に生産した1μを下回った物が多い時期を逃してしまいました。
これが大手メーカーなら一番下の0・993と一番上の1・014で
左右になっても問題ないとされているので、これだけの精度で左右を合わせるとか、
スピーカーの組み合わせで上の値同士や下の値同士を組み合わせる事で『生音・生声に近い』という音を
表現しています。
そんな製作物を重点的に仕事をしていたら、昨日ハンダ小手が壊れてしまったので、
ダメになった部分を注文しようとカタログを見ていました。
今一式を買ったらいくらかかるんだろうと見てみたら、何と18万円もするではありませんか!
予備の機器も含めて2台を使っているのが、
片方が調子が悪くなってその前に調子が悪くなったのをそのままにしていたので、
2台目が調子が悪いので仕事が止まってしまいました。
症状は1台が自動ハンダ送りの機能がダメになり、もう1台が温度制御がダメになり、
360度に設定しているのに450度から500度ぐらいになろうとして直ぐにストップするので、
全く仕事になりません。
専務からは1台目が調子が悪くなった時になぜメンテナンスしておかなかったんだと叱られて、
直ぐには壊れないだろうと先送りしたのが失敗でした。
15年ぐらい前は1万3千円ぐらいのハンダ小手を使っていたので、
それでも探して時間がかかるけどそれで間に合わせようかと思っていたら・・
出張作業用のピストル型の小手しかありませんでした。
スイッチを入れれば90ワットで、切れば15ワットを交互に使って温度調整を行って、
1980年代から90年代ぐらいはこれで仕事をしていましたが、今は仕事の量が増えているので、
温度調整やハンダ送りは機械がやってというのが当たり前になると、
こういう仕事のやり方は懐かしいものの効率が悪いです。
結局ハンダステーションの2台の良い部分だけを組みあわせて1台を作って、
今は問題無く製作作業を行っています。
スバル・フォレスター スピーカーの音質アップ
2023-07-08
今日ご紹介する1台は、昨日の福岡店の作業から、スバルのフォレスターです。
オーディオレス車にカロッツェリアのフローティングタイプの楽ナビを取り付けられて入庫して、
ベーシックパッケージの取付とベーシック防振の施工の、Wパッケージの作業を行いました。
現行フォレスターのドアスピーカーはアメリカンサイズの楕円ですが、
国内用は楕円のプレートの中に丸型の16センチスピーカーが付いています。
日本ではあえて丸形を選んだという事は、それだけタイトな音を好む人が多いからでしょうか。
内張りを外した後は工場装着の防振材の無い部分の響きを探って、
4種類の共振点の違う防振材を貼り合わせてベーシック防振を行いました。
内張りを元に戻せばドアの作業は完了ですが、スピーカーグリルは楕円にパンチングが空いています。
ドアは純正の16センチをそのまま使用しますが、
ダッシュの上向きのツイーターは鳴らなくして、スタンドを使って適切な仰角・振り角を付けて
ピュアディオブランドのアップグレードのATX-30ツイーターを取り付けました。
ATX-30は標準モデルに比べると周波数レンジが広いので、
ピュアコンの数値は標準モデルとは違う値を選ばないといけません。
ドアスピーカーの上限周波数を決めるコイルは、
白いボビンにピンクのラベルの井川が一から手巻きした物を使っています。
全ての結線が終わって音が鳴る様になったら、
スマートフォンやFMラジオなどあれこれとソースを変えながら音調整を行います。
タイムアライメントは調整の始まりから終わりまで全てゼロで設定して・・
イコライザーは3カ所1クリックづつ動かして音を整えました。
低音が出過ぎだったので最初はナビ内蔵のハイパスフィルターを40Hzに設定していたのですが、
これだと低音域はスッキリしても中高音にくすみが出るので、
イコライザーの一番下を下げてハイパスフィルターの代わりに使用して、
こちらの方が全体の音のクオリティーが高かったので、これでメモリーしました。
ピュアコンはこれまでのフォレスターの値を参考にしましたが、ナビの音のクセなどを考慮して、
コイルを1回換えて、ブラックボックスは3回換えて最も生音・生声に近い組み合わせにしました。
最初は歪みっぽいサウンドだったフォレスターは、体感音圧と音のクオリティーと、
そして楽器やボーカルの声の音色に最も近く合わせて、お客様には大変喜んで頂きました。