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取付ブログ

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ホンダN-ONE スピーカーの音質アップ その2

2022-05-06
今日ご紹介する1台は、先日の福岡店の完成車から、ホンダのN-ONEです。



一度ベーシックのシングルパッケージのドア防振をしていない状態で音を確認して、
それからドアの防振2層の施工を行って、トリプルパッケージの状態で納車致しました。



フロントの内張りと防水シートを剥がして・・



何も貼ってない外板裏にピンポイントで防振マットと防振メタルを貼って、
ドアの鉄板の響きを広く吸収します。



店頭のベーシック防振のデモンストレーション用の鉄板でご説明していますが、
ピュアディオのベーシック防振は複数の共振点の違う材質を組み合わせる事によって、
響きの周波数と中心に対して効果があるので、ドアが重たくならない割に全体の響きが収まります。



それ以上に同じ材質を大量に使った時に起きる音の詰まった感じがなくて、
心地良い音色で音楽が聴ける所が一番の魅力です。



まずした内張は表とコーティング剤が染みてないけない場所をマスキングして、
それからセメントコーティングの作業にかかります。



白い吸音フェルトが3枚貼ってありますが、それだけドア側からのロードノイズが多いという事でしょうが、
ベーシック防振とセメントコーティングの2つの効果で騒音の進入が少なくて、
音質の良いドアに生まれ変わります。



吸音フェルトは一度取り外して、ツルツルの内張裏のプラスチックにコーティング剤が貼り付く様に
粗目を付ける下処理を行います。



それから柳井君が手作業でランダムに凹凸を付けて、重たくならない割に振動が通過しない様に
施工しています。



塗りたては青白いコーティング剤も、乾燥して来ると化学変化で茶色がかって来て、
全ての場所で色が変化したらドアに組み付けます。



この化学変化は石灰石の成分だけだと振動でひび割れが起こるので、
つなぎの材質が混ざって起こるための色の変化です。



方ドア2層の防振が終わったら内張を組み付けて、ギャザーズのナビオーディオの音調整をやり直します。



これはパナソニック製の中身で、防振前のドアでは音が外にダダ洩れだったのが、
中の方に音圧が入る様になって、聴こえ方が違ってくるので、
それに合わせてイコライジングにも変化を付けて行きます。



それにプラスしてドアの低音の量が増えた分、ツイーター側が負けて来ない様にピュアコンの値を変えて、
ブラックボックス3種とコイル2種を付け替えて音を確かめて、
ベーシックのトリプルパッケージとして最高の値に合わせました。



ただN-ONEのお客様は完成後にそのままDEENのライブを聴きにZepp福岡に行かれるので、
セッティングはややライブ会場のPA寄りにセッティングしていました。



ややPA寄りと書いたのは、完全にPA寄りにしてしまうとボーカル音域が荒くなってしまうので、
ライブ会場で同じ楽曲を聴いても明らかに迫力が足らないと鳴らない様に努力しました。



自分は休日出勤して納車させて頂いて、そのまま福岡店から車を連ねてZepp福岡に向かいました。



ただ今年のDEENさんのライブはコール&レスポンスが出来ないからと、
盛り上げるためにPAの音圧が強めだったために、「帰りに車の音圧が低いと不満に鳴られないかな?」と
かなり不安になっていました。



しかしそんな不安を吹き飛ばす事が会場に行ったらあって、昨年は自分も楽屋挨拶に入れなかったのが、
今年はお客様を数人中に入れても良いという話になって、
他のお客様と一緒にN-ONEの方も楽屋の中に入れる事になりました。



そしてボーカルの池森さんの生の声を聞いて頂ける事が出来て、
自分が目指している生声とはこういう事なんですというのを体験して頂けました。



ライブ会場の音圧が例年よりも強かったので、お客様の不満が出るのではと心配していましたが、
ボーカリストの生の声を聞いて頂いて、サウンドピュアディオの方針を理解して頂けたのではと、
ほっと安心しているところです。



明日から3日間のお休みを頂きます

2022-05-02
サウンドピュアディオ宇部店と福岡店は、毎年ゴールデンウイークの後半の方でお休みを頂いております。

今回は明日5月3日から5日までお休みさせて頂きます。

お客様にはご不便をお掛け致しますが、何卒ご理解のほどお願いいたします。

ホンダN-ONE スピーカーの音質アップ その1

2022-05-02
今日ご紹介する1台は、昨日の福岡店の作業の、ホンダのN-ONEです。



ホンダ純正のギャザーズのナビオーディオを装着した状態で入庫となって、
ベーシックパッケージのナビオーディオを装着した状態で入庫となって、
ベーシックパッケージの取付を行いました。



まずはナビオーディオを一度取り外して、
裏から音信号を取り出して、ピュアディオブランドのPSTケーブルのフルレンジタイプの物を繋いで、
グローブボックス下まで引いて行きます。



グローブボックス下には比重の高いMDF板を敷いて、その上にブラックボックスとコイルを取り付けます。



ブラックボックスは白いラベルのRRタイプの4000円高い物で、高音域の粒が細かいと評判で、
4000円の違いなので黄色いラベルのノーマルは最近売れた事がほぼありません。



次のカタログからはRRタイプを標準で掲載される予定です。



また白いボビンにピンクのラベルのコイルは井川が一から手作業で巻き上げたコイルで、
正確なインダクタンスと高いQ値を誇り、音が綺麗と評判です。



ピュアコンを通った音は純正のドアスピーカー側はPSTのフルレンジタイプで、
ツイーター側には高音域を重視した材質と構造のPSTケーブルを使用しています。



高音しか通さないツイーター用のケーブルに全音域のコストが普通はかかっているのが、
ピュアディオでは高音域専用の仕様を用意する事で、販売価格が同じでも音質を上げる事が出来ました。



これはオリジナルケーブルを作るのに、ケーブル工場の生産ロットを借りるのに
2000メートルの生産が必要で、これをロールにすると100メートルロールが20巻で、
フルレンジタイプとツイーター用を別々に生産すると4000メートルを生産して、
それを全て一括で買い取らないといけなくて、そういう買取が出来るからこそ、
良い音を適正価格で販売する事が出来ます。



ダッシュの上にはピュアディオブランドのATX-25ツイーターを取り付けて、
ドア下の黒いコーンの16センチスピーカーと合わせて2WAYスピーカーとして、
広い音域を安定して再生させています。



組み立てが終わって音が鳴る様になったらナビオーディオのセッティング画面に入って音調整で、
まずは全てのスピーカーに100センチのディレイがかかっているのを全てゼロにします。



イコライザーをあれこれと動かしてここが一番音が良いだろうというパターンを見つけたのですが・・



一度メモリーしてから聴いてみると、どこか抑圧された感じがしてやり直しました。



ほとんどのナビオーディオでメモリー前とメモリー後で若干音が違って聴こえて、
何度も調整⇒メモリー⇒再生を繰り返して最も生音・生声に近いパターンを探しました。



一度はベーシックのシングルパッケージで作業は終了したのですが、
この日は宇部店に戻らないといけなかったので、防振無しの状態で一度音を聴いて、
これから防振作業を行って、また福岡店に移動して防振後の音を聴いて、
もう一度イコライザーパターンを変えます。



防振無しの状態なので、かなり外に音漏れしていて、残響音が車内でも聴こえるので、
防振作業後の音の違いがどうなるか楽しみです。



これより先はその2で書き込みます。



新・お客様の質問にお答えして 第22話

2022-05-01
不定期でお届けしている新・お客様の質問にお答えしては、
旧シリーズで一度取り上げた事も新しい読者の方のためにもう一度掲載している事もありますので、
既にご存じの方は再確認というか、前のシリーズで深く取り上げていなかった部分もあるかも知れないので、
もしよかったらお付き合いください。



今回は比較的新しいお客様からのご質問で最も多い、
「なぜ社長は高校を卒業して、石灰石加工会社に勤めたのですか?」、
「なぜ電気関係の会社ではなかったのですか?」という部分にお答えしたいと思います。



高校3年生の時に、秋になると成績順で就職試験を受ける順番が決まって、
学校の推薦が無いと大きな会社の試験を受けたくても受けられないという決まりがありました。



電気科で成績の良い生徒は電力会社や電々公社(今のNTT)などを受けて、
自分はそのあたりは興味が無かったのでN社という大手電機メーカーを希望して、
学校推薦も決まっていました。



なぜN社が良かったかというと、今は作っていませんが、
当時はアマチュア無線機を製造していたというのが魅力で、
無線の部所にならなくても会社の無線部に入れるというそれだけで希望していました。



自分の成績には問題は無く、特に専門分野の成績はやたら良くて、
更に普通は取れない国家試験も復数合格していて、このまま就職出来るものと確信していました。



ところがある日担任から呼び出されて、「N社の学校推薦は無くなった。」と言われました。



理由はN社の山口工場の役員に機械科の生徒の親戚がいて、
N社の山口工場は機械科の生徒を逆指名して来て、今年の本校の電気科の募集は無くなったという話でした。



その時は「なんだ、そんな事だったんだ。」と軽く考えていて、
「同じクラスのK君がH社を受ける様になっていて、自分の方が成績がいいから、そこにして下さい。」と
言ったら、「もう電気メーカーは全て推薦が決まっているから変えられない。」という事で、
自分は街の電気屋で勤めるか、電気メーカー以外の会社を選ぶかの二者選択を迫られました。



ちなみに自分よりも成績が悪かったK君はH社に落ちて、街の電気屋さんで働いていたので、
「落ちるんだったら自分と替わっておけばよかったのに。」と思いましたが、
そこは変えられない仕組みなのでどうにもなりません。



それで自分は電気とは無関係な石灰石加工会社を受ける事にして、
それでもそこは普通機械科か工業化学科の生徒が受ける所で、
電気科から行こうと思えば試験で1番にならない限り受からないと言われて、
これまでそこの会社の就職試験で出た傾向の分野を一生懸命勉強しました。



そして工業化学科から1名と自分の2人が自分の高校から受かって、4月から働く事になりました。



4月になってから最初の3か月は石灰石に関する講義ばかりを受けていて、
「この仕事で定年まで頑張るんだから。」と石灰石の種類や加工後のpH値の変化など、
これまで高校で習った事と全く別な事を勉強していました。



これがその後に自分がカーオーディオの仕事を始めて、
誰も完成させられなかったセメントコーティングが出来るきっかけになった出来事です。



その後現場に出されて、重油バーナーで石灰石を焼いて砕いて製品化する部所で働いていて、
石灰石を焼く窯の温度数十か所と炉に送る重油バーナーへの油圧のチェックを数十か所行うという仕事を
任されていました。



数本の窯を何人かで分散してチェックしていたのですが、毎日ほぼ値は変わらず、調べもしなくて
「どうせいつも同じ値だから。」と見回りをせずに適当な値を書き込む先輩がいて、
これまで何年もそおれでやっているから問題は起こらないだろうと思っていたところで・・



ある日異常が出ている窯があるのに調べずに適当な値を入れていたら、
実は異常が出ている部分があって、それが夜12時から朝の8時までの夜勤の時で、
同じ班の誰かが朝4時に工場長の家に行って起こして呼んで来て、
工場長が窯の前に来た時はもうどうしようもなくて、「窯の火を落とす。」という判断をされました。



こういった工場の窯は一度温度を安定させるのにすごくお金がかかるのでよほどの事が無いと止められなく、
しかも中で石灰石が詰まってどうにもならなくなっていて、最終的にその窯は捨てたのではないかと思います。



思いますと書いたのは、その事があって自分はきちんとチェックしていたのに、
同じ班だからとめちゃめちゃ叱られて、「こんな会社やってられない!」と現場に出されてから数か月で
石灰石加工会社を辞める事にしました。



辞めてから1年ぐらいが経った時に前の会社の人とばったり会った事があって、
「お前いい時に辞めたな。」と言われて、例の問題を起こした人がその後にまた問題を起こして、
周りは大変だったという話を聞きました。



次に務めた所は当然の事ながら街の電気屋さんで、個人経営の電気屋ながらけっこう大規模で、
他の家電屋がやっていない製品も扱っているというのが特長でした。



その普通は扱っていない商品の中にアマチュア無線機とカーオーディオがあって、
当時はまだカーオーディオよりも無線に興味があって、「大好きな無線機を扱って給料がもらえる!」と
かなり有頂天になっていました。



ところが無線機というのはものすごく儲からない商売で、
自分でも「こんなに儲からないのか。」とガッカリするもので、
これは仕事にならないと思っていたところに更に追い打ちをかける事が起こりました。



それは無線機は国家試験を受けてその級によって10ワット・100ワット・500ワットと
使える無線機が決まっていて、高い無線機は難しい上級試験に受かった人しか買えず、
市場が小さい割に売りたい無線機屋さんの数が多いから値引き競争で儲からないという仕組みが
出来ていたところに、それでは生活が出来ないからと無免許の人に500ワットや
当時許可が降りなかった1000ワット機械を売る店が出て来て、それがあっという間に全国に波及して、
日本全国違法無線だらけになって、『無線=難しい試験に合格した人の特別な趣味』から、
『柄の悪い無法者が妨害電波を出してもなりふり構わず交信を楽しむ』という、
全く別なイメージになってしまい、無線を趣味にしていること自体が恥ずかしくなって、
アマチュア無線をやめてしまいました。



それと同じ頃にディスコという音楽を浴びながら踊るという場所にはまって、
ディスコの行き帰りにカーオーディオで音楽を聴くというのが趣味に変わりました。



そして自分が勤めていた会社もカーオーディオを販売していたのですが、
販売のみをオーディオ担当者が行って、取り付けは電装屋さんが行うというスタイルで、
それを受けていた電装屋も20人ぐらいいる大世帯の所で、
勝った人⇒販売した人⇒電装屋の営業⇒電装屋のピットと伝言ゲームで、
「言っていた取り付け方法と違う!」というトラブルが多く、
カーオーディオが段々ブームになって来て仕事が増えれば増えるほどトラブルが増えて、
「電装屋が営業とピットが分かれているのがトラブルの原因ではないか?」と考えて、
会社を辞めてカーオーディオの出張取り付けを行う仕事を自営業で始まめした。



これは最初の頃はうまく行っていて、販売した先に行って営業担当者とお客さんが一緒におられたら
前の会社の様なトラブルが無くて、最初はスムーズに仕事が進みました。



しかしお店側もどんどん仕事が増えれば販売してお客さんを帰して下請けは付けるだけになって、
前の会社ほどは無いにしても、お客さんの不満は出て来て、やり直しの仕事も出て、
手数の割には儲からなくなりました。



そこで22歳の時に自分が販売して自分が取り付けるというスタイルにして、今年の6月で62歳になり、
この秋の10月10日では何と40周年を迎える事になりました。



店舗を持って少ししてヴァン・ヘイレンの1984が流行って、プリンスの1999が流行った時は、
「1999年って本当に来るの?」と思っていたら、もう1999から23年が経っていました。



文字だけで長い書き込みとなりましたが、
18歳の時は運悪く電気メーカー勤める事が出来ずに自分は何て運が悪いんだ!と思っていましたが、
あの時に機械科の同級生にはじかれていなかったら、今ここにサウンドピュアディオは存在していなかったと、
逆にメーカーに普通に勤めていたらと思ったらゾッとします。



それはメーカーに就職した同級生が40代の後半ではリストラされていて、
昭和の終身雇用制が壊れてい、逆にサラリーマンでなくて良かったとも思っています。



そして2年半前にあれだけ嫌だと思っていた無線を再開して、違法無線もほぼ世の中から消えていて、
色々と実験を行っていたら、中学生から高校生の時に波長を合わせるとか、
インピーダンスの整合性を合わせると頑張っていた事が、
こんなに無意識のうちに力になっていたんだと実感して、
当時は無かった波長の合わせ方やインピーダンスの合わせ方を習得して、
今最高潮にカーオーディオの音が良くなっています。



ただ純正オーディオから換えられない車が増えていて、
プレミアムサウンドのインピーダンスが特殊な車が増えて来て、
今まで以上の力を出してやっと前の車と同じレベルに出来るという、
とても大変な時代に突入しているなと思っています。


以前のブログと重複している部分も多々ありましたが、文字だけの長文を最後まで読んで頂いて、
ありがとうございました。



オーラeパワーNISMО カーオーディオの音質アップ

2022-04-30
今日ご紹介する1台は、昨日の福岡店の完成車から、日産のオーラeパワーNISMОです。



ディスプレイオーディオ付きのお車にベーシックパッケージの取付と、フロントのドアスピーカーの交換と、
4枚のドアの防振作業を行いました。



まずフロントドアは外板裏にベーシック防振の施工を行った後に・・



外した内張にセメントコーティングの施工を行って・・



インナーバッフルを製作してJBLのクラブ602CTPのミッドを取り付けて、
サービスホールを塞ぐ防振を行ってフル防振の状態にしました。



リアドアにはベーシック防振の施工を行って、4枚のドアの音質と静粛性を上げています。



Aピラーの根元には高音域を重視したピュアディオブランドのPSTケーブルを引いてきて・・



ダッシュにピュアディオブランドのアップグレードのATXー30Jツイーターを取り付けて、
上質なフロント2WAYスピーカーとなりました。



グローブボックス下にはブラックボックス4連と
白いボビンにピンクのラベルの自分が一から手巻したコイルを取り付けています。



ノート系のディスプレイオーディオは音にクセが強いのでブラックボックスは4連で、
バス・ミッド・トレブルの3トーンでは調整出来ない音のチューニングを行っています。



ノートやオーラーのディスプレイオーディオは製造時期によって微妙に音が違っていて、
パワー部なのかプリ部なのか、最初の頃のキンキンの音から、少しづつ高音が抑えてきてあって、
入庫した全ての車に別々に適切な値選びを行っています。



いつもの様に自分が実際に会って生声や生音を知っているアーティストさんの楽曲や、
FMラジオでは自分が何度もお会いして生声を知っているパーソナリティーさんの声が
きちんと表現出来ているかをかを調べました。



これまではマイナーチェンジで純正オーディオの音の傾向が変わる車種はありましたが、
モデル途中でこんなに音色が変わる車種はノートやオーラ系が初めてです。



あっ、カローラツーリングが最初と途中で微妙に変わりましたが、
ノート系はその比にはならないぐらいの差が出ています。



毎回何度もパーツの組み換えを行って、時にはこれまで無かった値を作って、全力で音合わせを行っています。



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