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取付ブログ

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新しい測定器を導入

2019-06-27

宇部店には店頭とピットの間に製作室という
ピュアコンやケーブルの組み立てを行っている部屋があって、
あまりにゴチャゴチャしているので、通称ジャングルと呼んでいます。
 
 
昨日の仕事は空のボビンに一から銅線を巻いてコイルを作る作業と・・
 
 
SKY-3のケーブルの末端に焼き入れを行って、端子を付けるという作業でした。
 
 
端子を付ける作業は製作室で行いますが、
焼き入れを行う場所はピットの奥にあり、
ハンダ槽のスイッチを入れても目標温度の370度になるのに時間がかかるので、
トタン板をつなぐときのハンダ小手を使って早く温度が上がる様にしています。
 
 
 
目標温度に近づいたので無駄なあがきはやめて、
濁った表面の不純物を取り除いて、
SKYケーブルの末端を漬け込みます。
 
 
 
漬け込みで少しづつハンダが減って来るので、
秘伝のハンダに独自の配合で、
棒ハンダとロールからほどいたハンダを加えて一定の量を維持しています。
  
ただグッドブランドの太洋電機さんがたまに訪問される事があって、
今の使い方はかなり無理があるので、
上のグレードの機器に変えて欲しいと言われていますが、
先に欲しい測定器があったので、ハンダ槽の買い替えは次の機会にします。
 
 
ジャングルの中には自分の机と従業員の机があって、
従業員の方はグッドのハンダ吸煙器のパイプが2本通っていて、
従業員の健康のために10数万円出して導入委して、
自分の机の方は2万円程度の吸煙器を使っています。
 
 
その吸煙パイプの奥に2台の測定器があって、
これはコイルとコンデンサと抵抗とスピーカーのインピーダンスの4つの項目を切り替えて
測定出来て、でも正確な測定を行うには切り替えを行った後で
キャリブレーションを取らないといけなくて、
その時間がもったいないのでここでは下がコンデンサ専用の設定で、
上がコイル専用の設定から動かさない様にしています。
 
コイルに比べてコンデンサの方が測定の桁の小数点以下が多くいるので、
下の横長の方が高い測定器で、
横長は1台だけで製作を行う3人が交代で1台を使っていたので、
とても不便を感じていました。

 
自分の机にはコイル専用で使う測定器と、
その上の長年のハンダの煙で表面が茶色になっている機械は
現在スピーカーのインピーダンス専用で使っていて、
一番上は抵抗の測定専用の機械となっています。
 
 
今年の春に宇部店には新卒の社員が増えて、
ジャングルはもう狭くて人が入れないので、
ピットの一番端に机を置いて仕事をしている状態です。
  
ここにコイル専用の設定をした測定器を置いていたのですが、
遂に桁数の多い測定器を今回導入して、
自分の机とここを行ったり来たりして測定を行っています。
 
 
昨日の作業は容量の大きなコンデンサの測定で、
小さい容量だと100個単位での入荷ですが、
これは50個づつで、
入荷時に全て測定して値をテプラーで貼り付けます。
 
 
 
これは80マイクロFのコンデンサですが、
規定値よりもやや少ない表示がされています。
 
 
次は規定値よりも多い表示が出ていますが、
これはメーカーの出荷時の誤算範囲なので製品として問題ありません。
 
 
しかしサウンドピュアディオでは全て高度な測定を行い、
値が下の方の物と中心ぐらいの物と、上の方の物に分類して、
更にそこから左右でピッタリ合う様にペアリングして行きます。
 
 
この様に同じ値でペアリングして、
更にどういう時に上の方や下の方を使うなど、
実際に音を鳴らすときには目利きならぬ耳利きが必要になります。
 
 
ただし全てをピッタリで合わすとコストがとんでもなくかかるので、
最後の桁が1違うぐらいは良しとして、
それでペアリングしても最終的には売り物にならないコンデンサが出て来て、
メーカーの値をそのまま信じて仕事をしていたら、
自分がよく言っている生音や生声に近いという表現は出来なくなるので、
こういった作業には力が入りますし、使う測定器の質だけでなく、
何度も測定条件を変えて誤差が出る可能性を避けて、
コストがかかってもその測定条件から一切変えないというのも、
少しでも元の音に近い状態で聴いて頂きたいという思いから来ています。
 

スバルXV スピーカーの音質アップ

2019-06-26

今日ご紹介する1台は、先日の札幌店の作業から、スバルのXVです。

 

 

オーディオレスの状態で入庫となって、8インチのサイバーナビを取り付けて、

ベーシックのWパッケージも一緒に取り付けました。

 




専用の取付キットを使って取り付けて、上の段の小物入れは蓋付に変わります。


スピーカーは先代のXVがドア16センチのダッシュがスコーカーだったのが、現行では

ドアが楕円スピーカーにダッシュがツイーターに変更になっています。

 



そのため低音の量が出ているものの中高音を薄く感じてしまい、ダッシュにスタンドを使って

前を向けたピュアディオブランドのATX-25ツイーターを取り付けて、純正ツイーターよりも

広い音域を反射がなくリスナーに届けて、立体的な音を再生させます。


ドアの外板裏にはベーシック防振の施工で、響きの中心を8カ所見つけて、

防振メタルと防振マットを貼り付けて、ドアスピーカーの音が鉄板を振るわせ難くして、

音質改善と静粛性をアップさせています。



このベーシック防振は左右ドアで工賃込みで2万4千円とかなり安く設定してあり、

ベーシックパッケージを購入して頂いた方への感謝価格となっています。

 



よく感謝価格という言葉を耳にしますが、それは今まで買って頂いた方は普通の値段で、

大ヒット感謝価格で値段を下げると後から買った人はメリットがあっても、最初に買った人は

メリットがありません。

 


サウンドピュアディオでは最初から一律価格を設ける事で、買う時期によっての損得を無くして、

ベーシックパッケージがより良く鳴るというセットオプションとしてベーシック防振をご用意しています。


グローブボックス下のピュアコンは、通常の4ピース構成の物にオプションを加えて、

6ピース構成として、ドアの楕円スピーカーの鳴りをより良く改善しています。


全ての組み立てが終わって音が鳴る様になったら、8インチサイバーナビの

31バンド・0・5デジベルステップのイコライザーを調整して音を整えます。


純正スピーカーは音が悪いから使い物にならないという一般的な価値観と真逆の手法で、

低価格ながら生音・生声に近い音が再生出来る、ベーシックのWパッケージが完成しました。

トヨタ・ヴォクシー スピーカーの音質アップ

2019-06-24

今日ご紹介する1台は、昨日の福岡店の作業から、
トヨタのヴォクシーです。
 
 
 
 
ヴォクシーZS専用のアルパインのビッグXを装着した状態で入庫となって、
ベーシックパッケージの取付けを行いました。
 
 
 
 
まずインパネを分解して、一度ビッグXを手前に取り出します。
 
 
 
ビッグXの裏のスピーカーケーブルから音信号を取り出して、
ピュアディオブランドのPSTケーブルの
全音域タイプの物でグローブボックス下まで送ります。
 
 
 
グローブボックス下には発砲スチロールをくり抜いてMDF板を敷いて、
その上にヴォクシー専用のピュアコンを取付けます。
  
 
下にMDF板を敷く事で音質を向上させていて、
発砲スチロールにそのまま貼り付けるとぼやけた音になります。
 
 
この部分は自分が中学生の時代のホームステレオを分解した時に、
何故かMDF板が敷いてあって、その時はそんなにピンと来なかったのですが、
カーオーディオの仕事を初めてしばらくして、
ゴムや発泡スチロールなどの上にネットワークを置くと音がハッキリせず、
昔ホームステレオを分解した時の事を思い出して
MDF板を敷いたところ音がハッキリしたのに艶もあり、
「それでMDF板を使っていたんだ!」と気付いてからこの手法を使っています。
 
随分前にメーカーの技術者の方に、
「なぜMDF板をホームステレオに使かっていたのですか?」と質問した事があって、
その理由は中のコイルに信号を通すと人には確認出来ないレベルの微弱振動が起こって、
それが材質によってはコイルに跳ね返ってストレスを与えてしまい、
MDF板は微弱振動をスムーズに逃がす事が出来るから音に良いという話でした。
 
 
 
ピュアコンで周波数幅とインピーダンスとレベルをコントロールした信号は2分岐されて、
1方はダッシュに後つけしたピュアディオブランドの
ATX-25ツイーターに高音域を重視した構造のPSTケーブルで送られて・・
 
 
 
 
もう1方は全音域タイプのPSTケーブルで、
ドアスピーカーに行く純正配線の途中に接続しています。
  
 
よくベーシックパッケージはドアの純正スピーカーの音はそのままに、
ATX-25の上質な高音をプラスすると勘違いされていますが、
ドアスピーカーの上の方のこもる音域はあらかじめカットしていて、
中低音のみにして、更にインピーダンスを若干上げて音に重みを付けているので、
改善されたドアスピーカーの音に上質な高音をプラスしているので、
「想像していたより良い音がする!」と驚かれます。
 
 
全ての結線が終わって音が鳴る様になったら、
ビッグXのセッティング機能を使って音を追い込んで行きます。
 
まずタイムコレクションは全てゼロにして、
全てのスピーカーから同じタイミングで音が発せられる様にして、
正確な音色で音楽が聴ける様にします。
 
 
 
 
ビッグXのイコライザーはパナメトリック方式で、
最初に動かす周波数と動かす幅を決めて、
それからレベルを上下させる方式で、
グラフィック式に比べるとセッティングに時間がかかります。
 
 
基本的に自分が直接お会いして生演奏や生声で聴いた事のあるアーティストさんの楽曲で
音を追い込んで、お客様の普段お聴きの音源も聴いて、どの様に聴こえるか確認しています。
 
 
SDカードの中にはこれから生の声を聞く予定があるアーティストさんの楽曲が入っていて、
「実際に会ったらどんな風に聴こえるのだろうか?」と思いながらセッティングしていました。
 
 
でもこれまでお会いして生声を聞いた事がある
ボーカリストの方の声がキチンと聞こえていたので、
そこは大丈夫です。
 
 
今回も音の変化・・ じゃなくて、音の進化にお客様にはとても喜んで頂きました。

マツダ・アテンザ カーオーディオの音質アップ

2019-06-23

今日ご紹介する1台は、昨日の福岡店の作業から、
マツダのアテンザ・ワゴンです。
 
 
マツダ純正のナビオーディオを装着した状態で入庫となって
以前3年以上前にJBLのP560ツイーターを使用した
ベーシックパッケージを取り付けて頂いていて、
そこから何回かシステムアップで入庫されていて、
福岡店が新しい店舗になってからは初めてのシステムアップとなりました。
 
 
ドアスピーカーはJBLのP560のミッドに以前交換されていて、
最初はインナーで使用されていたのを後から
アウター・スラントバッフルを製作して表に出しています。
  
一度インナー取付の時にカロッツェリアの5万円台のパワードの
ウーファーを取り付けた事があるのですが、
低音の量がアップしたものの、低音の質が実際の音楽と差があり、
ただの空気振動が増しただけでお客様は不満足で、
パワードウーファーを取り外して
13センチスピーカーをアウター・スラントに変更した方がより生の演奏に近い状態になって、
それから何年間かこの状態で音楽を聴かれていました。
 
 

今回はP560のミッドを取り外して、
ピュアディオブランドのZSP-LTD15に交換して、
ピュアコンの値をあれこれ変えて、システムにマッチさせました。
 
 
P560とターミナルの形状が違うので、
ケーブルの末端をカットして端子を付け替えて、
アウターの内側にセメントコーティングがしている部分を若干修正しました。
 

このアウターの内側のセメントコーティングは内側のリングの剛性を上げるのと、
粗目を付ける事でスピーカーの排圧の影響を少なくして、
トータルで音質をアップさせています。
 
 
これまでお使いだったJBLのP560ツイーターはそのまま使用するものの、
P560ミッドに比べてZSPの方が高音域の伸びが良くて、
これまでツイーターのレンジを広げて再生していた高音を、
ZSP側で高音を2割ほど伸ばし、
逆にP560ツイーターの音域を2割ほど減らして、
クロスポイントの上げる事でこれまで表現出来なかった
クリアーな音を再生出来る様に改善しました。
  
分かりやすく説明すると、ツイーターの下限周波数を減らして負担を少なくすると、
ちょっと荒い感じがあった部分が無くなり、艶のある綺麗な音で鳴る様になり、
ミッドの材質の良さでツイーターの下限周波数まできっちり再生出来るので、
ミッドが受け持っている中低音以上の音まで大幅に改善出来たという事です。

 
グローブボックス下の10ピース構成のピュアコンは4ピース交換と、
ブラックボックス4個を中に手を入れてカスタマイズして、
8ピースは違う値に変えているというぐらい変更しています。
 

 
運転席で自分が音を聴いて、何番から何番に変更と指示を出して、
柳井君が何度もパーツ交換をおこなって、
実際にはスピーカーを付け替える時間よりも
音調整にかかっている時間の方がかなり多くかかっています。
 

 
調整に使う音源は自分が生音や生声で何十回と聴いた事がある
アーティストさんのCDと、お客様のSDカードの音源とFMラジオなどです。
  
FMラジオは地元製作の番組だと流れて来る
パーソナリティーの方の声はほとんど生声で聞いているので、
音にズレがあるとすぐに分かり、またSDカードの中の音源は
自分が複数回会って生声を聞いているボーカリストの方2名の楽曲が入っていました。
 
 
 
ピュアコンのパーツの組み合わせが限界に来た後に、
純正ナビのイコライザー調整を行いましたが、
このナビ自体が低音を強調している傾向にあったので、
5バンドのうちの2バンドを下げて、聴感上のフラットに合わせました。
 

 
ドアのスピーカーを交換しただけなのに、ツイーター音域まで改善出来て、
音の仕上がりにお客様にはとても満足して頂きました。
 

マツダ・アクセラ BOSE車の音質アップ

2019-06-22

今日ご紹介する1台は、昨日の福岡店の作業から、
マツダのアクセラです。
 
 
 
 
マツダコネクトの専用ナビオーディオでBOSEのプレミアムサウンドのお車に、
ベーシックパッケージの取付けと、ベーシック防振の施工の、
Wパッケージの作業を行いました。
 
 
 
 
まずはドアの内貼りを外して、外板裏に防振メタルと防振マットを貼り合わせて、
余分な響きを抑えます。
 
 
 
 
アクセラのBOSEサウンド車はフロントマグネットの
薄型20センチウーファーがドアに付いているので、
そのままのドアでは残響が多くて歯切れの悪い低音になっていますが、
ベーシック防振でキレの良い低音に変わって、外からのロードノイズも減って、
快適なアクセラに変ります。
 
 
 
 
ダッシュ上はセンタースピーカーを含む3個のスコーカーが付いていて、
ここから中高音を鳴らしているのですが、
グリルの音のヌケが悪いので丸にくり抜いて、
ホームオーディオ用のスコーカーのグリルが付けてありました。
 

 
 
 
左右のスコーカーの横にはスタンドを使って角度を付けて
ピュアディオブランドのATX-25ツイーターを取付けて、
スコーカーにはピュアコンで上限周波数に制限をかけて、
ドアのウーファーと組み合わせて低音⇒中音⇒高音と完全な3WAY構成として音質アップを図りました。
 
 
 
車両のボーズアンプから音信号を取り出して、
グローブボックス下に取付けたピュアコンでスコーカーとツイーターの音域分けを行います。
 
 
 
今回はスコーカーとセンタースピーカーのグリルに加工がしてあり、
手順書に載っているパーツの値では音が合わず、
グリルの変更でリスナーの耳まで届く間の自然減衰が少ない事を考量して、
数値を少し動かしてマッチングを取りました。
 
 
 
全ての結線が終わって音が鳴る様になったら、
マツダコネクトのバスとフェダーを若干動かして、
音をスッキリとさせて生音・生声に近い様に合わせました。
 

 
 
ボーズサウンド用の調整機能2つは入れたり切ったりを繰り返して、
どちらが良いか迷いましたが、最終的にどちらもオフにして出庫しました。
 
 
アクセラのお客様には音の仕上がりにはとても満足して頂きました。
お問い合わせ
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