取付ブログ
ホンダ フィット スピーカーの音質アップ
2018-07-25
今日ご紹介する1台は、先日の札幌店の作業から、ホンダのフィット。ハイブリットです。
ホンダ純正のギャザーズのナビオーディオを装着した状態で入庫となって、
ベーシックパッケージの取り付けと、ベーシック防振の施工を行いました。
まずはドアの内張りを外して、外板裏にベーシック防振の施工を行います。
広い範囲に何も貼ってないので、スピーカーの残響が残って、外からのロードノイズも進入するので、
車の質感自体も安っぽく感じます。
高い響きには防振メタルを使って響きを押さえ、中音域に近い部分は丸に表面に模様が入った
マットで響きを抑えて、主に低音域は四角いマットで振動を抑えいます。
実際には四角だけで2種類のマットがあるので、合計4種類の防振材でそれぞれの響きの中心を抑えて、
トータルでドア全体の響きを抑えています。
店頭に共振点の違う材質を貼り合せる事が、遠くからの振動まで打ち消してしまうという
デモも行っている鉄板があって、ピュアディオのベーシック防振が計算し尽くされたノウハウ
だという事が分かる様にしてあります。
ちなみに以前イベント会場でデモの鉄板を見られた振動力学を勉強しているという大学生の方が、
「この方法は理に合っている。」と言われていたので、経験値だけで積み上げた事は
間違いなかったんだな、と思いました。
外した内張りにはこのクラスの車にしてはかなり多い量の吸音フェルトが貼ってあって、
進入したロードノイズが車内に入らない様に工夫してありました。
ここの吸音フェルトは一度剥がして、プラスチック裏に下処理を加えて、
セメントコーティング材を塗りました。
意図的にランダムに厚い薄いを作って、振動が通過しない様にしてあり、ここのデコボコが
ランダムで見た目が悪いほど音が綺麗になるという、反比例が起こります。
吸音フェルトを元に戻せば、外板裏と内張り裏の2段階でロードノイズをブロックして、
かなり高級感がある車に変わった様な感じに変わります。
見た目は入庫時と何だ変わりはありませんが、まず乗り込む時にドアの閉まる音で変化が分かり、
更に走り出すと静粛性のアップと、今の時期だとエアコンの効きが良く鳴っていて、
もちろんスピーカーの音質がアップします。
ドア以外の作業ではギャザーズのナビから音信号を取り出して来て、グローブボックス下の
フィット3専用のピュアコンに送ります。
送られた信号はピュアコンで周波数幅とインピーダンスとレベルを調整して、純正の
ドアスピーカーとダッシュに取り付けたピュアディオブランドのATX-25ツイーターに送ります。
全ての結線が終わったらギャザーズの音を鳴らして、音調整機能を使って更に音を追い込みます。
これはパナソニックのストラーダの調整画面で、最近のパナソニック純正の、
比率のアップには驚かせられます。
いつもの事で全てのスピーカーに100センチのディレイがかかっているのをゼロにして、
イコライザーをほんの少し動かして、パターンをメモリーして調整を終えました。
見た目の変化はダッシュの上にツイーターが乗っただけですが、音質と車の質感は大幅に改善されて、
フィット3ハイブリットは納車されました。
スバル・レヴォーグ カーオーディオの音質アップ
2018-07-23
今日ご紹介する1台は、先日の札幌店の作業から、
スバルのレヴォーグです。
オーディオレスの状態で入庫となって、
フロント2WAYのカーオーディオ一式の取り付けを行いました。
まずはドアの内張りを外して、防水シートを一度剥がして防振作業を行います。
一ヶ所白いマットが貼ってあって、後は何も貼ってない状態で、
外からのロードノイズは防水シートに貼ってあるゴムと、
内張り裏に貼ってある吸音フェルトで防いでいて、
根本は響きまくりなので、まずはここを抑えます。
工場装着のマットの貼ってない位置に、
防振メタルと防振マットを貼り合わせて振動を抑えて、
その後でサービスホールを塞ぐ防振を行います。
外した内張りの裏には下処理を行なった後にセメントコーティングを行ない、
プラスチックの鈍い響きを抑えた後に、元々貼ってあった吸音フェルトを戻します。
これで片ドア3面のフル防振が完成して、スピーカーの音質アップと、
静粛性のアップと、外気の影響を受けにくい断熱性のアップの、
3つの効果を得られる様になりました。
ドアの表面にはアウター・スラントのバッフルの製作を行なって、
金属リングでドアの金属部分とつないで、
内側をセメントコーティングして固めています。
金属リングは開口部がやや上を向いているため、レインガードを兼ねて、
上にかかった雨水を後ろ側に落とす様になっています。
そのため音質アップに加えて、スピーカーの寿命も延ばす取り付けとなっています。
アウターバッフルの表にはピュアディオブランドのISP-130を取り付けています。
ピラーの根元まではピュアディオブランドのPSTケーブルをひいてきて、
純正のスコーカーのグリルの上にJBLのP560のツイーターを取り付けました。
これは4年ぐらい前に以前乗られていたお車に取り付けて頂いた商品で、
お車を買い替えの時に移設して取り付けています。
グローブボックス下にはオプションを2品追加した8ピース構成のピュアコンを取り付けて、
周波数幅・インピーダンス・レベルの3つを調整して音を整えています。
取り付けたデッキはカロッツェリアの2DINのCD・DVDプレイヤーで、
調整内容はほぼ楽ナビと同じで、DVDを見る必要が無いと言われる方にも、
1DINデッキよりも音に余裕があるからとお勧めしています。
デッキと2WAYスピーカーのシンプルな構成ですが、
価格を抑えながらも極めた音質のシステムが完成しました。
トヨタ・シエンタ スピーカーの音質アップ
2018-07-22
今日ご紹介する1台は、昨日の福岡店の作業から、
トヨタのシエンタです。
アルパインのシエンタ専用のビッグXが装着された状態で入庫となって
ベーシックパッケージの取付けと、ベーシック防振の施工の、
Wパッケージの作業を行いました。
まずドアの内貼りを外して、防水シートも一度外して、
外板裏の響の中心に防振メタルと防振マットを貼り合わせます。
現行シエンタでは近い部分に防振メタルが3個集中して貼っていて、
これはこの部分に高い響きが集中してという事で、
左下に丸い中音域用のマットが見えるので、
前半分に中高音の響きがかなり有るという事です。
合計8枚のメタルとマットで、ドア全体の響きをスムーズに抑えています。
ベーシックパッケージなのでドアスピーカーは純正をそのまま使用して、
低音はそのままでも十分出ているのですが、
ベーシック防振の追加で外に逃げているエネルギーが音圧に変わり、
まるでアンプを付けてパワーが上がった様に感じる様になり、
仮に防振無しでアンプを加えても響きが外に漏れるのはそのままなので、
理想的な防振を行う事は無駄なエネルギーを良いパワーに換えるので、
それに音色も心地良くなり、外からのロードノイズも少なくなるので、
ここは是非やっておきたいポイントです。
また純正のドアスピーカーはこもってしまう周波数はピュアコンでカットして、
更にインピーダンスの制御で音のキレと重みが出るので、
純正の音がそのままに防振を加えた訳ではないので、
とても理想的な音になります。
純正スピーカーの伸びていない高音域は、
ダッシュに取付けたピュアディオブランドのATX-25ツイーターで再生させます。
シエンタ専用のビッグXの裏からはピュアディオブランドのPSTケーブルで
直接音信号を取り出して、グローブボックス下のピュアコンに送ります。
ただのパッシブネットワークと言ってしまえばそれまでですが、
ATX-25ツイーター用のブラックボックスだけで15種類あると言っていましたが、
最近プレミアムサウンド車用のユニットが1種類増えたので、
現在16種類の中から1個を選んで、そこに外付けパーツの組合せで、
もう何千通りの組み合わせが可能か計算するのも大変なので調べていませんが、
その中から最も生音に近い組合せを見つけています。
全ての結線が終わり音が出る様になったら、
まず各スピーカーの時間を遅らせる機能のタイムコレクションを全てゼロにします。
ここはアーティストのファンクラブに入っておられて、
ファンクラブイベントに行かれて本人の生の声を聞かれた方なら絶対に使われない機能で、
自然な音ではなくて造った様になるからです。
純正状態でピュアコンも防振も無い状態だと
メディアエクスパンダ-は入れないと物足りなかったのが、
不思議とオフにしないと勢いが付き過ぎて聴こえるので、ここはオフにします。
最後にイコライザーを数カ所ほんの少しだけ動かして、
音を整えたらシエンタのセッティングは終了です。
納車の前に一度車両を外に出して、
ゲリラ豪雨を想定した雨漏りチェックを行って、
パスしたら一度ピットに戻して拭き取りを行ってから納車となります。
ベーシック防振だと防水シートを一度剥がした部分しか雨漏りの原因にはなりませんが、
それでも念のためにテストを行っています。
シエンタのお客様は長崎県からお越しで、
午前中に入庫して頂いてから代車で出かけられて、
夕方に戻って来られた時に完成しているという『当日入庫・当日出庫』で作業させて頂きました。
遠方よりのご来店ありがとうございました。
スズキ・スペーシア カーオーディオの音質アップ
2018-07-21
今日ご紹介する1台は、先日の福岡店の作業から、
スズキのスペーシアです。
4年前にカロッツェリアのサイバーナビを装着された状態で入庫となって、
ベーシックパッケージにプラスオプションの状態で取付をさせて頂いていました。
4年前なのでベーシックのツイーターはJBLのP560で、
その後JBLが普及価格帯の25ミリ外ドームのツイーターの製造をやめてしまったので、
ピュアディオブランドとしてATX-25ツイーターを発売しました。
ベーシックパッケージの良い所は最初に25ミリ外ドームのツイーターを取付けるので、
後でシステムアップした時にこのサイズでこの構造のツイーターはしっかりと鳴ってくれます。
ドア内は方ドア3面のフル防振で響きを抑えて、アウター・スラントのバッフルを製作して、
ドアの金属部分とつなぐリングの内側をセメントコーティングで固めます。
この金属リングはレインガードを兼用していて、
斜め後ろに傾いていて、雨を後ろに逃がす様になっています。
アウターの表面にはピュアディオブランドのZSP-LTD15を取付けて、
現行のピュアディオ推奨のドアスピーカーでは最高のレベルの物です。
このスピーカーよりも値段の高いスピーカは世に沢山ありますが、
レコーディングスタジオや放送局のスタジオで鳴っている音を強くイメージしていて、
より本来の楽器の音やボーカル本人の声に近くなる様に仕様を決めています。
ただいくらスピーカーにクセが付いてないと言っても車のスピーカーはドアの形状が車種ごとに違い、
スペーシアは平均的なドアスピーカーの位置よりも高い位置に付いていて、
中音域がリスナーの耳に入りやすく、中音が濃くて低音が薄く、
高音域はミッドの上とツイーターの下の周波数が重なって聴こえます。
ピュアデュオではそういう聴こえ方をイコライザー調整で逃げるのではなく、
ピュアコンのパーツの組合せを変えて、
ツイーターの下限周波数をブラックボックスをカスタマイズして上に上げて、
ミッドの上限はコイルの巻き数を増やして下げて、
それでリスナーの位置でちょうどフラットに聴こえる様に調整します。
ただしミッド用のコイルが通常ストックして物では合わず、
機械巻きした物をじわじわほどいて行って、ピッタリ合う値になるまで探し続けて、
完全にワンオフで巻き数を選びました。
そしてどうしてもピュアコンで調整出来ない
周波数をサイバーナビのイコライザーでほんの少し調整して、
このシステムでこれ以上生音に近づけられないというピークポイントに持って行きました。
音が決まったら車両は一度外に出して、ゲリラ豪雨を想定した雨漏りテストを行います。
テストが終わったらまた車両はエアコンが効いているピットに戻して、
濡れた部分をふき取ってからお客様が取りに来られるのを待ちます。
ピット内でタイヤを見たら軽自動車用のブリヂストンのレグノ付いていて、
「音にこだわられているから、タイヤにもこだわっておられるんだ。」と思いました。
この車種でこのサイズでどのぐらい静かになっつているか気になります。
自分はスペーシアの完成後に直ぐに福岡店を後にして宇部店に向かったので、
客様とはすれ違いになってしまい感想を聞く事が出来ませんでしたが、
お客様は今回のシステムアップでの音の進化にとても喜ばれていたそうです。
ホンダ・Nボックス スピーカーの音質アップ
2018-07-20
今日ご紹介する1台は、昨日の宇部店の作業から、
ホンダのNボックスです。
ホンダ純正のギャザーズの大画面ナビオーディオを装着した状態で入庫となって、
ベーシックパッケージの取り付けと、ドア防振の施工を行いました。
まずは一度ナビは取り外して裏から音信号を取り出します。
取り出した信号はグローブボックス下に送り、
現行型Nボックス用のピュアコンに通して、
今回はオプションのSSFを加えて6ピース構成ににして、
更に音質アップさせます。
ピュアディオにあるNボックスはもう先代になっているので、
デモカーとは違う値のユニットを入れています。
ツイーターはピュアディオブランドのATX-25で、
左右別な角度のスタンドを使って取り付けています。
右側の奪取の構造が入り組んでいるので、下面に加工を加えて、
まるでひょっこりはんの様に取り付けています。
続いてドアの防振では、同じNボックスと名乗りながらも
先代と現行では全く響きのポイントが違って、
片ドア8ヶ所の響きのポイントを見つけて、
防振メタルと防振マットを貼り合わせて、ドアの響きを抑えました。
外した内張りにはセメントコーティングの施工を行って、
軽の薄いプラスチックとは思えない様な高級感のあるドアになりました。
写真はちょうど乾いている途中で、青みがかったコーティング材が、
乾燥して行くと茶色がかって来ているのがお分かり頂けるでしょう。
この色の変化が重さが増えない割に振動が消える根源となっています。
最後にドアの内張りを組み付けたら音を鳴らす事が出来て、
先代のNボックスとはグリルの形状が変わって、
音の抜け方も変わっているので、
コイルの巻き数は減らして適合を出しています。
ギャザーズの調整に入ると調整モードはパナソニック製と分かって、
いつもの様にセッティングに入りました。
いつもだと全てのスピーカーに100センチのディレイがかかっているのですが、
何故か全てゼロになっていて、
このいブログを読まれていてあらかじめ全てゼロで聴かれていたのか、
それともこのモデルになって最初がゼロなのか、
お客様が来店されてから聞いてみようと思います。
最後にイコライザーをほんの少し動かして、
メモリーしたら全ての工程は終わりとなります。
Nボックスのお客様はDEENのボーカル・池森秀一さんのファンで、
実際に会って生声を知っておられる方なので、
一切のごまかしが通用せず、
本当に本人の声に近いセッティングでないと満足される方ではありません。
池森さんとはもう何十回とお会いしていますが、このシステムの限界まで、
寸分の狂いも無い様にセッティングを行いました。